青森県で震度6強を観測した地震で損傷が確認されたNTT青森八戸ビルの鉄塔。手前は一部通行止めとなった国道45号=20日午後、青森県八戸市 NTT東日本は23日、青森県で震度6強を観測した地震で損傷が確認されたNTT青森八戸ビル(同県八戸市)の鉄塔について、「今回と同程度の地震が発生した場合でも倒壊の恐れがないことを確認した」と発表した。第三者機関の協力を得て、専門的なシミュレーションを行った。今後は、着手している修復工事の年内完了を目指す。
これを受け、八戸市は11日午前0時に発令したビルの半径50メートル以内の35世帯65人に対する避難指示を解除。青森河川国道事務所も、ビルが面している国道45号で行っていた上下線の通行止めを全て解除した。
NTT東日本は23日夜、八戸市内で記者会見を開き、宮崎大輔青森支店長は「鉄塔の損傷で、避難いただいた皆さまには大変申し訳なく思う」と陳謝した。八戸市の熊谷雄一市長は「(避難した市民が)一日も早く普段の生活に戻ることができるよう願っている」とのコメントを出した。
鉄塔は4本ある支柱の1本と、鉄骨を固定するボルトの一部に損傷が確認されていた。