「最悪のクリスマス」“独身偽装”とプレゼントの渡し間違いで人生が狂った男女の悲哀

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2025年12月24日 16:20  日刊SPA!

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※写真はイメージです
街はイルミネーションに彩られ、多くの人が浮き立つ季節だ。しかしその一方で、“クリスマス”に苦い思い出がある人たちも……。
◆クリスマス前に彼女の「独身偽装」が発覚

「独身偽装されていたんですよ、彼女に」

眉間にシワを寄せながら話してくれたのは、蜷川守さん(32歳・仮名)だ。

友人の紹介で知り合った彼女と交際して2年。「そろそろ結婚や同棲も視野に入れていきたい」と前向きに考えていた矢先のことだった。

「クリスマスだから、たまには豪華にホテルステイでもしようかなぁ?なんて思って、インスタを検索していたんですよ。プロポーズはまだ先にせよ、同棲の打診をプレゼントがわりに……なんてね」

クリスマスで検索すると、たくさんの写真や動画が出てくる。蜷川さんは「恋人同士のクリスマスもいいけど、ファミリーのクリスマスはなんだか心が温まった」といい、小さい子どものいる家庭のアカウントを見ていたそうだ。

「仲良しママ友同士のクリスマスパーティがオススメで出てくるようになったんです。そしたらね……僕の彼女が出てきたんですよ……子どもを抱えて……」

◆独身のはずの彼女のインスタに夫と子どもの姿が…

ママ友5人が仲良く子どもを抱っこして並ぶ写真に、蜷川さんの彼女がいたそうだ。顔を少し隠し、照れ臭そうにしている……。

ただ似ているだけの別人という可能性もあるだろう。

「いえ、洋服と髪型が同じで、あとは彼女の特徴でもある泣きぼくろがありました。絶対に彼女です」

タグ付けされていたアカウントは鍵垢だったが、プロフィール写真には子ども2人と優しそうな夫の写真が使われていたそうだ。

「独身という以外に名前も年齢も嘘でした。37歳、バツイチ子なしって言ってたけど、彼女の友人のアカウントで『40歳おめでとう』ってお祝いされていたので、年齢も嘘だったのかと。呆然としましたよ」

なぜ今まで気がつかなかったんだろうか?

「連絡は毎日だったけど、僕は土日も仕事なことが多く、毎週会うわけではなかったので。外泊は滅多にできなかったけど、彼女の『実家暮らしでバツイチだし父がうるさいから』という言葉を信じていました。それに、そもそも友人の紹介だったし……」

このことを友人に伝えると、その人もまた既婚である事実は知らなかったようだ。

「もう何が本当で嘘かわかりませんけどね。あまりのショックに急に連絡をすることをやめました。彼女からは2回くらい『どうしたの?』と連絡がきましたが、それ以降は何も……。おそらく、『バレたな』と察したんだと思います」

蜷川さんは今後、誰かと付き合う際には「独身証明書を出してもらいます」と力無く言っていた。

◆クリスマスプレゼントを渡し間違えて二股がバレる

都内在住のデザイナーである前田智香さん(35歳・仮名)は「クリスマスプレゼントをしくじって二股がバレてしまいました」と苦笑する。

「本命の彼とは別に、肉体関係の男が2人がいました。本命は忙しくて、あまり会えないけど大好きだから、その寂しさを埋めるために会っていたら『彼女になって』っていうので『まぁいっか』みたいな」

そういった経緯で始まった二股だが「順調だった」と前田さんは話す。

「本命が月1回とかしか会えないから、週2くらいで会えるセカンドの存在は結構ありがたかった。正直、本命と続けるには、(肉体関係の)彼がいないと無理かもとすら思えてくるほどでした」

そして迎えたクリスマス。

本命の彼には24日に会ってキーケースを、セカンドの彼には25日に会って部屋着をプレゼントした。

「2人ともすごく喜んでくれたんですが……プレゼント渡し間違えていたんですよ。本当は本命に部屋着、セカンドにキーケースの予定だったんです。仕事の繁忙期もあって、渡し間違えたことすらも気づかず……」

本命の彼に「部屋着どう?」と聞き、セカンドの彼に「キーケース可愛いでしょ?」と聞いてしまった前田さん。最初におかしいと気がついたのは本命だった。

「急にLINEで『おかしいと思った。キーケースに違う男のイニシャル入ってるよ!』と言われました。『さすがにないだろ』って年末にフラレました」

前田さんは荒れた。そして、酔った勢いでこの話をセカンドにすると、彼は激怒してブロックされてしまったんだとか。

「私が思っていた以上に本気で好きでいてくれたみたいで『そんな話は聞きたくなかった』と。本当のことを言っても受け止めてくれると思っていましたが、そんなに甘くはなく、ただただ、相手を傷つけてしまっただけでした」

一気に二人の男を失ってしまった前田さん。

自業自得ではあるが「年末年始に1人でいることがめっちゃしんどいです」と嘆いていた。来年のクリスマスには良いことがありますように……。

<取材・文/吉沢さりぃ>

【吉沢さりぃ】
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720

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