巳年の有馬記念に2つのキーワード 「初制覇」と「4番枠」が攻略の糸口に？

　連覇がかかるレガレイラをはじめ、皐月賞馬ミュージアムマイル、春秋グランプリ制覇を狙うメイショウタバルなどがエントリーしている有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)。好メンバーが集う“競馬界の総決算”をひと味違った視点から紐解いてみたい。本稿では「干支」に着目して、巳年の有馬記念に共通点は存在するのか調べてみた。

　巳年の有馬記念は、65年、77年、89年、01年、13年の過去5回ある。成績欄をにらめっこすると、2つのポイントが浮かび上がった。騎手では「初制覇」、馬番別では「4番枠」が糸口になりそうだ。

　まずは前者から。13年にオルフェーヴルで制した池添謙一騎手を除き、5分の4が有馬記念初制覇のジョッキーが制していた。65年がシンザンで松本善登騎手、77年がテンポイントで鹿戸明騎手、89年がイナリワンで柴田政人騎手、01年がマンハッタンカフェで蛯名正義騎手。今年は戸崎圭太騎手、武豊騎手、C.ルメール騎手以外から1着馬が出るかも。

　続いて4番枠の成績について。77年に6着だったシンストーム以外、過去4回で4番枠の馬が連対していた。65年には4枠4番のシンザンが快勝。89年は3枠4番のスーパークリークがハナ差2着に健闘し、01年には4枠4番のマンハッタンカフェが1.1/4馬身差で制した。そして、13年は勝ち馬のオルフェーヴルにこそ離されたが、2枠4番のウインバリアシオンが2着。今年、吉兆の馬番号を引き当てたミュージアムマイルには注目したい。

　当たるも八卦、当たらぬも八卦。年末の大一番はオカルトデータに頼ってみるのも悪くない。