
昭和から平成にかけて、年賀状作成に活躍した道具を押し入れで発見。あらためて活用する動画が記事執筆時点で97万回以上再生されるなど、TikTokで話題です。版を作るときに稲妻のごとく光るアレだ……!
動画を投稿したのは、昭和の文化や田舎暮らしについて発信している「田舎のかずみ(@luckykazumin)」さん。以前は庭に謎の生物が来たことが話題になりました。
事の起こりは、押し入れに眠っていた懐かしのアイテムでした。引っ張り出してきたのは、大きいホッチキスのような黄色い器械――それは1977年に理想科学工業が発売した、家庭用印刷機「プリントゴッコ」。プリンタやネットの普及に伴う需要減がもとで、2008年に販売を終了したものの、かつては年賀状作りの定番として人気を博していた商品です。
今となっては本体だけでも珍しい品ですが、2012年で販売が打ち切られた消耗品まで、完全にそろっていたのはなかなかのレアケース。田舎のかずみさんは「今年の年賀状はこれで作ろう」と、2026年用の図版を作り始めました。
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新年のあいさつや干支(えと)の午(うま)を下絵にデザインすると、版のもととなる「マスター」や、専用の電球とともに本体へセット。ここからが、プリントゴッコの肝ともいえる工程です。
本体を上からギュッと押すと、電球が音を立てて閃光(せんこう)を放ちます。このとき発生する熱がマスターを溶かし、下絵の形に小さな穴を開けて版にしてくれるのです。
版の裏側にインクをたっぷりと盛り、再び本体にセットしてやれば印刷の準備は完了。はがきを挟んで圧をかけるたびに、電球が開けた穴からインクが出て、カラフルな年賀状を刷り上げていきます。
「焦げたランプのにおい」「使用済みのランプを握りつぶすのが好きだった」「楽しい思い出ありがとう」と、往時を振り返るコメントで動画は締めくくられました。コメント欄には、「うちにもありました」「まぶしくて焦げくさくてしばらく目がシパシパした記憶」「毎年お父さんのお手伝いして、乾く前に踏んづけて怒られるまでが恒例行事だったw」「途中でインクが混ざってエキセントリックな色味になったの懐かしいw」など、懐かしむ声が多数寄せられています。
京都府与謝郡与謝野町の移住アンバサダーとして活動している田舎のかずみさんは、築80年の古民家を改装した「昭和レトロ寿司民泊」を7月にオープン。古典的なレコードプレーヤーや、戦前生まれのオートバイ「陸王」など、施設内の珍しい品をTikTokで多数紹介しています。
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動画提供:田舎のかずみ(@luckykazumin)さん
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Gmailのメアドが変更可能に?(写真:ITmedia Mobile)42

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