インタビューに応じる住友生命保険の高田幸徳社長=東京都中央区 住友生命保険の高田幸徳社長はインタビューに応じ、主力の健康増進型保険「バイタリティ」の会員数を5年で2倍の500万人に増やす考えを示した。同社はバイタリティの資産形成向け新商品を2026年1月に発売する予定。新商品により「健康の取り組みと将来の備えの双方を実現する」と強調した。
新商品「ドルつみバイタリティ」は、毎月支払う保険料と運動や人間ドックの受診などで獲得するコインを原資に、米ドル建てで運用する仕組み。金利の上昇を受けて高まる資産形成ニーズを取り込むのが狙いだ。ただ商品設計の難易度が高く、開発には3年を要したという。
新商品に加入した顧客を医療保険や死亡保険など従来型の保障性商品につなげ、収益力の強化も図る。高田氏は新商品の投入が「(保障性商品も)さらに拡大させていく大きな契機になる」と意気込みを語った。

インタビューに応じる住友生命保険の高田幸徳社長=東京都中央区