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<バドミントン:全日本総合選手権>◇最終日◇30日◇東京・京王アリーナTOKYO◇女子ダブルス決勝
志田千陽(再春館製薬所)五十嵐有紗(BIPROGY)組と桜本絢子(ヨネックス)広田彩花(岐阜Bluvic)組による女子ダブルス決勝で、得点の数え間違いが発生した。
1−1で迎えた最終第3ゲーム(G)。志田、五十嵐組が14−16で2点を追う中、志田のスマッシュがインと判定された。これに対して、桜本、広田組はビデオ判定(チャレンジ)を要求。再審議の結果、判定通り「イン」となった。
本来なら志田、五十嵐組に1点が与えられて「15−16」となるが、電光掲示板に表示されたのは「16−16」。審判、選手、コーチは気付かず、そのまま同点でプレーが続行。観客の大半も気付いていない様子だった。
このカウントミスから流れが変わり、志田、五十嵐組は最終ゲームを奪取。初優勝を決めた。
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勝利した志田は「全然気付いてなくて。『そんなことあり得るんだ?』と。自分のプレーに集中しすぎて、追いついているという感じだった。『え、そんなことある?』と」と驚き。五十嵐も「相手側なら気付くと思うが、自分たち側はゾーンに入っていて気付かなかったです。『そんなことあるんだ?』って」と振り返った。
敗れた桜本は「全然気付いていなかった。『ん?』と思ったが、追いつかれたかと思った」と言及。広田も「私は全然(気付かなかった)。必死だったので。もっと冷静だったら良かったかなと思う」と振り返っていた。
試合はこのまま成立。報道陣に配布された主審とレフェリーの署名入りのスコアシートにも、得点がそのまま加算された。
この事態について、日本協会の朝倉康善副会長は大会終了後に報道陣に説明した。同氏によれば、電光掲示板を操作する主審がビデオ判定前に「15−16」と表示を変更。その上で再審議後にもう1度ボタンを押したため「16−16」と表示されることになり、得点を1点多くカウントしたまま試合が続いたという。
本来であればビデオ判定の要求後に「14−16」へ戻す必要があったが、操作を怠ったことでミスが発生した。朝倉副会長は「もう1回修正すれば良かった。(審判も)気付かなかった」と話した。
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競技規則上、判定に異議申し立てをする際は次のサーブ前に申し出る必要がある。今回は桜本、広田組側から申し出がなかったため、試合はこのまま成立するという。
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