写真 寒い冬にはヘッドホンという選択肢もアリだ。BOSEが2025年9月に発売したフラッグシップモデル「Bose QuietComfort Ultra Headphones(第2世代)」は、通勤・通学にピッタリで使いやすいワイヤレスヘッドホン。もちろんBOSEだからノイズキャンセリングもしっかり効いている。そんなこのモデルを約2カ月使ってみたので、どんな使用感だったのかレビューしていきたい。
その他の画像はこちら●移動・通勤の強い味方 外での音楽鑑賞・コンテンツ視聴ならこれ
季節が進むのを待ってから使い始めた同モデル。全体的にスマホなどでの使用を想定した設計という印象で、通勤や通学時など、移動時のコンテンツ視聴・音楽鑑賞の両面を快適にする機能と音質を兼ね備えていると言える。
実際に通勤や自宅で使用してみて、良いと思ったのは以下の点だ。
・多少頭が大きくても入る
・電源ON→機器接続までが速い!
・ヘッドホンならではの重低音と響き
・側圧がちょうどよくノイキャンで快適
フリーサイズが被れない 頭が多少大きい人でもつけられる!
まずは装着感をチェック。一度やってみたかったのが「BOSEを着ける坊主」だ。この坊主の頭の形は横に幅があるアジア人にありがちなタイプ。サイズに関しては「フリーサイズの帽子はまともに被れない」と言った方がわかりやすい。頭の形は決して良いとは言えないが、本モデルでは、スライダーをMAXにしたところでジャストフィット。
そして、ついやりたくなるのは、帽子を被った上からヘッドホンをつけるアレだ。巷では浅めのローキャップがもはや定番化しているが、一般的な頭のサイズならば、その上から本モデルを装着することも十分に可能だろう。ちなみに、側圧はあまり感じないので、痛みを感じることは終始なかった。
起動してから即接続 慌ただしい通勤でも手間いらず
次に、起動してから接続まで、数秒あれば完了するのもストレスフリーだ。これはAndroidデバイスで使用できるGoogle Fast Pairによる賜物。
ただでさえ不機嫌な朝の出勤だ。1分ぐらい接続まで待つ、設定画面から手動で接続する、ちょっとしたことでも嫌な感じがする。それがないだけ、日々の通勤が少しはマシに思えてくる。
また、外すと自動でスリープモードになる機能も搭載。万が一電源を切り忘れてしまっても、安心で煩わしさがない。ちなみに再生時間は30時間と、頻繁に充電するほどでもないのも助かる。音をパーソナライズ 臨場感高める新機能でコンテンツ試聴もOK
ヘッドホンは耳の中の圧迫感がなく、臨場感があるのが強み。その点、本モデルは、しっかりした低音が響き、音場の広さが感じられる。好みがあるなら専用アプリでイコライザを設定すれば良いので、どのジャンルを聞くかで調整してみるのも良いだろう。
注目は独自の「CustomTuneテクノロジー」と新搭載の「イマーシブオーディオ」。「CustomTuneテクノロジー」は装着時に鳴る効果音で耳の中の反響を検出し、聞こえる音をパーソナライズするというもの。話を聞くだけでもハイテク感が漂うが、正直、この機能の有無を設定できない以上、効果は検証しづらい。
「イマーシブオーディオ」は、立体音響を想像してもらうとわかりやすいが、音楽であれば目の前から聞こえてくる感覚を味わえる。これさえあれば、どこでも臨場感あるサウンドを楽しめる。映画などのコンテンツ視聴にもピッタリだ。ちなみに、Android端末使用時は、音の遅延もなく、場面と効果音のズレも感じなかった。
適度な側圧でズレにくく 高い遮音性を発揮
肝心のノイズキャンセリング機能はどうだろうか。筆者は郊外から職場のある都内まで通う。その中では路線バスと電車を使用するが、路線バスの雑音はほとんど聞こえなくなる。一方で電車は一歩及ばずといったところで、線路をまたぐ「ガタンゴトン」という音は少し聞こえる場面がある。ただ、おおむね許容範囲で、不快な重低音を中心にカットしてくれている印象。ヘッドホンとしては優れた遮音性で、聞いている音楽を邪魔される心配はない。少なくとも1〜3万円クラスのノイキャン搭載ワイヤレスイヤホンよりも、断然レベルは上だろう。
そして、この遮音性を適度な側圧で実現しているのがBOSEのこだわりポイント。ヘッドバンド部分と、イヤーパッドは合成のレザーだが、蒸れは比較的起きにくく、数時間程度であれば、気にせず使えるだろう。
ただ、不思議なのは、車内のアナウンスだけはしっかり聞こえること。一応外音取り込みのアウェアモードが設けられているが、そうでなくてもだ。このおかげで寝過ごすこともないのだが、どういった仕組みなのかは気になるところだ。
●音声ガイダンスがうるさいのでPCで使うのはおすすめしない
スマホでの使用は快適そのものだったがPCではどうだろうか。試してみると、専用アプリはWindowsに対応していないようだし、取り外す頻度が多いため、取り付けるたびに装着音が鳴るのが気になる。そのまま無線接続で、ゲームを遊んでみると、音自体は良いが、遅延がひどく実用には程遠い。
USB-C接続と3.5mmジャックに対応しているので、有線で使ってみると、遅延はなくなった。しかし、今度は無線接続がされていないからか、ふとした時に「機器が見つかりません」の音声ガイダンスが流れる。PCでの使用は向かないだろう。
●「移動時間は自分の世界に没入したい」ならオススメ
以上、QuietComfort Ultra Headphonesの第2世代モデルのインプレッションを行った。スマホなどでの使用を想定し、移動時間の快適性に特化したモデルとなっていた。細かい操作が必要なく、装着すればすぐに使える気軽さも魅力だ。
とはいえ、定価は5万9400円とすぐに手が出せるような値段ではない。特別価格になる時期が度々あるようなので、安い時期を狙って、購入してみるのが良いだろう。気になる人は、家電量販店などで一度試聴してみてほしい(BCN・寺澤 克)。