
1月末。縁あって、パチンコ関係の副業を始めることになった。景品交換所の仕事だ。いつまで続くか分からないものの、今のところはやっていて楽しい。元々18歳でパチンコ屋に就職したこともあって、なんだか古巣に戻ったような気がする。
もちろんライターは辞めるつもりはない。辞めたいとか思ったことは一度もないが勝手にクライアントが滅亡したり、依頼が減っているだけだ。
そういう状況で漫然としていても仕方がないし、本厄もやっと抜けたというタイミングで副業しようということになったわけだ。久々にパチンコ客を打ち手ではない立場で見るようになったことで、思う部分もまた増えてきた。視野がより広くなったというか。
昔。僕が高卒ピチピチの状態でホールに居た頃は、まだ低貸しもなかったもんなぁ。なので極端な話、1,000円、2,000円程度のプラスなんか誰も納得せず、そのプラス分を捨てるように台に飲ませて帰る客が多かった。しかし時代は低貸し全盛。今や1,000円どころか数百円の交換ですら当たり前という状況になっている。
薄々分かってはいたことだけど、やっぱり内側に入ると「勝負のスケールは小さくなったなぁ」と思わないこともない。それは別に悪いことでもないんだろうけどね。(文:松本ミゾレ)
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長時間低貸し打って4,000円勝ち。そりゃ勝ったからいいけれど…
先日、5ちゃんねるに「1円パチで半日潰せて嬉しい」というスレッドが立っていた。スレ主は「+4,000円や」と収支報告もしてくれている。
1パチで4,000円のプラスということは、投資分に加えて追加で4,000発の出玉を得たということになる。しかし「半日潰せて」とあるが本人は別に泰然たる精神で打っていたわけでもなさそう。
「残金800円の時は泣きそうだったよ」みたいなことを書き込んでいる。残金が乏しいのにパチンコ屋さんに行く。これも低貸しの流行が招く事態だろう。僕が新卒だった頃にはなかなか見られなかった事例・客層だ。
当時は、まあ最低でも10,000円はないと……それでもだいぶ厳しいが、いかんせん低貸しなんか存在しないので、みんな4パチ20スロというレートに挑むことになる。
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必然と数万はないとまともに戦えないから、逆を言えば明日明後日の食費を握りしめて挑む、みたいな人は多くはなかったんじゃないかなぁ。いや……いるにはいたんだろうけど、総数は少ないよね。
あの頃は借金しまくってミリオンゴッドとかに挑んで派手に散って自死する人はいたけれど、スケールの小さい戦いをみみっちく展開するって人はそんなにいなかったはずだ。
僕もBタイプの『巨人の星』とかに挑んで地道に勝ったり負けたり遊んでたけど、それでも財布に3万ちょいなければ、「あ、天井行かないじゃん」と思ってホール行くのやめてたもんなぁ
低貸しはお金に余裕がない人の挑む最後の勝負になっちゃってる
こちらのコラムでも繰り返し、低貸しは一見するとローリスクに思えるけど、実際にはギャンブルしているような余裕がもはやない財布事情の人のラストリーフを収奪しているのではないか? というような持論を提示してきた。
実際前述の話のように、一時残額800円にまで追いつめられた、という人もいるわけで、そういう人が4,000円のプラスになったからって、状況は決して好転もしていないのは明らか。
本来賭博しているような場合じゃない、ケツに爆炎メラついている人たちが仕方なく挑むレート。それが低貸しなんじゃないかなぁ。
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もちろん、時間とお金に余裕があるなら低貸しでダラダラ遊ぶのも全然いいとは思うよ。
でも、ぶっちゃけ時間とお金に余裕があるなら通常レートを打てばいいし……という気がするよね。
やっぱり繰り返しになるが、本当はギャンブルするような余裕がない人がやるのが今の低貸しになっちゃってるんだよね。でも、そんな状況でやっても勝てないのよ、賭博って。パチンコって遊技って言いつつゴリゴリの賭博なのだ。賭博で勝つにはある程度の資金の余裕がないとね。
手元にお金が数千円しかないなら、もうこれはいくら低貸しだろうとギャンブルしちゃだめ。ホールのドアを開けちゃだめなんだよね。そこは次の給料日まで、なんとか節制を優先すべきだ。
給料が入り、払うものを払ってから、残った遊び金で挑む。それが一番健全なギャンブルの楽しみ方なんじゃないかな。どうしても我慢できないなら、働こう。そうや、俺と一緒にダブルワークや!!

