
食器洗いや掃除でお湯を使う毎日、ハンドクリームでなんとかケアしているけれど、冬の家事と手荒れはほぼセットになっている。でも、実はまだ工夫の余地があるようだ。パナソニック(東京)が実施した「冬の食器洗いと手の乾燥」に関する調査では、7割の人が乾燥を自覚しているものの、お湯や洗剤に触れる時間を減らす工夫をしている人は3割に満たなかった。
調査は、日常的に食器を手洗いしている20〜60代の400人を対象に、昨年12月25〜29日に実施。冬の手の乾燥を「ほぼ毎日」感じている人は47.9%、「週に数回」まで含めると7割にのぼった。「手がカサつく」(63.5%)、「ひび割れができる」(34.3%)、「赤み・かゆみが出る」(17.8%)などが主な症状だ。
冬の食器洗いでお湯をどの程度使うかを聞くと、「ほとんど毎回」が52.7%、「時々」が23.0%で、全体の約8割が冷たい水ではなくお湯を選んでいることが判明。使用しているお湯の温度は平均37.5度と、“ぬるめのお風呂”程度だった。
この温度は、冷たさによるストレスを和らげてくれる一方で、皮脂や潤い成分を少しずつ洗い流しやすいゾーンでもある。「手が冷えるのはつらいから」という理由で続けている日常の選択が、結果として冬の手の乾燥をじわじわと後押ししている可能性があるという。表参道スキンクリニックの渋谷友香医師は、「お湯の温度が高ければ高いほど、肌の潤いを守る皮脂や細胞間脂質(セラミドなど)が溶け出しやすくなり、バリア機能がさらに弱くなることで、乾燥と手荒れの負のスパイラルに陥る」と注意を呼び掛けている。
|
|
|
|
冬の食器洗い前後で行っている手のケアを聞くと、「作業後すぐに手を拭く」(42%)、「ハンドクリームを塗る」(48.5%)などが挙がった。「お湯や洗剤に触れる時間を減らす工夫をしているか」という設問には7割以上が「していない」と答えた。
渋谷医師は、「刺激の軽減」と「乾燥時間の短縮」を対策の基本として挙げている。お湯の温度をぬるま湯(33〜35度程度)に下げる、洗剤を希釈して使う、ゴム手袋で直接の接触を避けるといった工夫が必要だという。
