サウジ、観光客増に期待と困惑=石油依存脱却へ戦略推進

36

2026年02月08日 08:01  時事通信社

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

時事通信社

外国人観光客でにぎわうサウジアラビアの観光地=2025年12月、サウジアラビア北西部
 中東の主要産油国サウジアラビアが、石油依存脱却を目指す戦略「ビジョン2030」を打ち出してから間もなく10年。経済の多角化に向けて取り組みを進めており、19年には観光ビザを導入し、外国人客の受け入れを本格化した。現地では期待とともに、社会の急速な変化に戸惑う声も漏れる。

 大規模な観光開発が進む北西部のアル・ウラー。広大な砂漠にカフェやホテルが林立し、旧市街や郊外の遺跡は外国人観光客でにぎわう。政府は18年以降、女性の服装規定を見直しており、髪を出した女性客の姿も目立つ。

 観光省によると、24年の海外からの観光客数は2973万人と過去最多を更新。アル・ウラーの観光案内所で働く20代の女性は「サウジの女性も働く時代だ。観光産業はこれからどんどん伸びる」と自信を見せた。

 政府は16年4月にビジョン2030を公表し、観光産業を将来的な経済成長のけん引役の一つと位置付けた。イスラム教の聖地があるメディナ市への異教徒立ち入りを容認。イスラム教で禁止されているアルコールの販売規制も段階的に緩めてきた。現地に4年住むという中国国有企業の幹部は「北京や上海と比べても早いペースで社会が変わっている」と話す。

 30年にリヤド万博、34年にサッカーのワールドカップ(W杯)の開催を控え、政府は観光てこ入れをさらに急ぐ構えだ。だが、観光の国内総生産(GDP)に対する寄与度は5%程度とされ、「過度な依存は避けるべきだ」(石油業界)といった声も根強い。アル・ウラーでは「外国人もサウジの習慣を尊重してほしい」との不満も出ている。(アル・ウラー=サウジアラビア=時事)。 

このニュースに関するつぶやき

  • 行ってみたいけど、町のレストランで酒が飲めないのは自分的にはキツいなあ。
    • イイネ!2
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(26件)

前日のランキングへ

ニュース設定