限定公開( 1 )

「エナジードリンク」と聞いて、どんなものを想像するでしょうか。おそらく、派手なデザインの缶や、独特の香りがする液体を思い浮かべる人が多いはずです。
【写真を見る】一見すると「ストリートファイター6」のキャラクターが描かれたカードだ
しかし、Makuakeで注目を集めているUHA味覚糖のエナジードリンク「ENERGY ARTS(エナジーアーツ)」は、そのイメージを根底から覆しました。
一見すると、人気格闘ゲーム『ストリートファイター6』とコラボしたカードにしか見えません。しかし、このカードを半分に割ると、凝縮された12ミリリットルのエナジードリンクが出てくる仕組みです。
UHA味覚糖は、このユニークな形のエナジードリンクをプロゲーマー向けに開発しました。しかし、結果としてプロゲーマー以外からの支持も多く集めています。その理由は、何なのでしょうか。
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●なぜ形を変える必要があったのか
プロゲーマーの世界では、コンマ数秒の判断の遅れや操作ミスが勝敗に直結します。対戦相手とのマッチングが成立し、画面が切り替わった瞬間から、コントローラーに置かれた手はすでに定位置に。画面から視線を一瞬たりとも離すことができません。
こうしたプレースタイルを見ると、従来の「飲料」という形態が、いかに多くのリスクをはらんでいるかが分かります。
対戦中、プレーヤーは常に「今の動きはどうだったか」「次はどう出るか」を考え続けています。eスポーツの現場では、“集中を保ち続けること”が何より重要なのです。その中で、「缶をつかみ、口に運び、元に戻す」という一連の動作は、集中を大きく削いでしまいます。
さらに、高額な精密機材に囲まれた環境では、一滴の飲みこぼしが機材を壊し、試合続行を不可能にすることすらあります。実際、「マグカップを倒して大切なデバイスをぬらしてしまった」「飲料の結露で手元がすべる」といった声も上がっていました。
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●ゲーマー以外にも支持される理由は?
ENERGY ARTSはこうしたゲーマー特有の悩みを解決するため、「eスポーツの現場で邪魔にならない形」を追求して開発されました。カードをくわえるだけで飲める設計で、水もコップも不要。片手で折るだけで摂取でき、こぼれにくい形になっています。
手元の操作を止めることなく、ゲームをしながらわずか0.5秒で摂取可能で、容量も12ミリリットルと少量のため、トイレに行きたくなる回数を減らせるというこれまでにないエナジードリンクとなりました。
Makuakeでプロジェクトを開始すると、応援購入総額は450万円を突破しました。
しかも、この「超ニッチ」な商品設計は、結果としてゲーマー以外からも注目を集めています。Makuakeで購入したサポーターからは、「1缶飲むとトイレが近くなるのが悩みだったので助かる」というコメントに加え、「運転中に重宝しそう」といった、ゲーム以外での活用を想定する声も多数寄せられているのです。
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ここから見えてくるのは、エナジードリンクというカテゴリー自体が抱えていた「不便さ」です。エナジードリンクが必要とされるのは、忙しい場面やマルチタスクが求められる状況がほとんど。このカード型エナジードリンクは、そうした「すぐに摂取したいのに、ひと手間かかってしまう不便さ」を解消することに成功しました。
ゲーマーという超ニッチな層の課題を解決すべく開発されましたが、結果としてエナジードリンク市場が見落としていた空白地帯を可視化することにもつながったこの商品。近い将来、エナジードリンクの新しい形として店頭に並ぶ日が来るかもしれません。
著者プロフィール:株式会社マクアケ 高野翔一
1984年生まれ。大手食品メーカーの営業やPR会社などを経験。PR会社では大手テーマパークをはじめ、さまざまな領域のPRを担当。2022年に株式会社マクアケへ入社。入社後は、コーポレート・サービス広報として携わりつつ、モノづくりを始めとした事業者の挑戦を後押しする広報を主に担当。
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