
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的流行)が落ち着きを見せ、テレワークとオフィスワークを組み合わせるハイブリッドワークが浸透しつつある。そうした中、従業員がコーヒーを飲む程度の短時間だけ出社し、大部分の業務をテレワークで実施する「コーヒーバッジング」というトレンドが生まれている。
こうした動きに対し、従業員の出勤状況を監視したり、従業員に週5日の出社を求めたりする企業が出始めた。しかし従業員の状況を理解しないまま、企業が一方的にコーヒーバッジングを取り締まると“逆効果”になりかねない。なぜ、従業員はコーヒーバッジングをしたがるのか。その心理に迫ろう。
TechTargetジャパンは、「コーヒーバッジング」に関する記事をブックレット「出社しても即帰宅『コーヒーバッジング』をしたがる人の心理」にまとめた。その中から一部を抜粋する。
●出社してもすぐ帰宅 その納得の理由とは?
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コーヒーバッジングは、会議室用WebカメラベンダーのOwl Labsが生み出した用語だ。出社日数の条件を満たすためだけに出社し、出社の記録を残した後、実際の業務は自宅で遂行する実態を指す。Owl Labsのレポート「State of Hybrid Work 2023」によると、テレワークとオフィスワークを組み合わせるハイブリッドワークを実施している従業員の58%が「コーヒーバッジングをしている」と認めた。
従業員がコーヒーバッジングに走るのは、自宅で仕事を完結することができ、出社することで得られるメリットがないからだ。背景には、テレワークと出社を巡る意見の対立がある。Owl Labsのレポートによれば、従業員の65%は「オフィスよりも自宅で働く方が生産的」と考えている。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)を契機に広がったテレワークへの移行は、さまざまな業務を自宅で済ませられる実態を明らかにした。従業員にとって、テレワークはワークライフバランスを向上させる効果がある。通勤にかかる時間と費用を節約でき、その時間を趣味や家族と過ごす時間に充てられるからだ。
出社するメリットを従業員が感じられなければ、労働意欲が低下したりコーヒーバッジングを引き起こしたりする恐れがある。従業員は時間をかけて通勤し、オフィスでWeb会議に参加することを望んでいない。Web会議は自宅でもできるからだ。
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