閉城を前に多くの人でにぎわう広島城天守=22日午後、広島市中区 国の史跡である広島城跡(広島市中区)内にある天守が22日、閉城した。1945年の米軍による原爆投下で倒壊後、木造仮設を経て58年に鉄筋コンクリート造りで復元。博物館として親しまれてきたが、老朽化に伴い68年の歴史に幕を下ろした。
同市東区の介護士、松本文香さん(27)は娘(6)に「広島城の歴史に触れてほしい」との思いで一緒に訪問。「中に入れなくなると思うと寂しい」と惜しんだ。岡山県倉敷市から訪れた自営業、山県勇次さん(66)は、閉城後について「木造復元ができたらうれしい」と語った。
大村昭彦館長はセレモニーで「今後も世代を超えて語り継ぐ物語として、皆さまの記憶に残り続けることを願っている」とあいさつした。

閉城日に多くの来場者でにぎわう広島城天守の内部=22日午後、広島市中区