薬局の棚に並べられた医薬品=2025年5月、米ロサンゼルス(EPA時事) 【ワシントン時事】トランプ米大統領は2日、医薬品とその原料を対象に100%の関税を課す布告に署名した。米国内生産の計画があれば税率を20%とし、2030年4月2日に100%に引き上げる猶予を設けた。「トランプ関税」で最高水準の関税により、製薬企業の米国回帰を狙う。日本や欧州連合(EU)などへの税率は貿易合意に基づき15%とする軽減措置を明記した。
課税対象は特許医薬品とその原料。欧米製薬大手の輸入品には今年7月31日に発動し、日本を含むその他企業については同9月29日から課す。中国やインドの拠点と取引している企業に影響しそうだ。
特許切れの成分を使った後発医薬品(ジェネリック)とバイオ後発薬は課税対象から外し、1年後に関税を課すか判断する。
布告によると、企業別の例外措置も認める。米国での生産計画があり、さらに医薬品の国内販売価格を安価に抑える協定を政府と結べば、29年1月20日まで関税率をゼロとする。ただ、その後の対応は記していない。欧米製薬大手のうちファイザーやアストラゼネカなど13社は薬価引き下げで既に正式合意しており、関税適用を免れる。