14日の香港マーケットは、主要90銘柄で構成されるハンセン指数が前日比211.47ポイント(0.82%)高の25872.32ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が69.55ポイント(0.81%)高の8671.61ポイントと反発した。売買代金は2367億7600万香港ドル(約4兆8089億円)に拡大している(13日は2079億900万香港ドル)。
中東情勢を巡る過度な警戒感が薄れる流れ。週末にパキスタンで開催された米国とイランの和平協議は物別れに終わったものの、協議は継続しているとの見方が買い安心感につながった。外電が14日、複数関係者の話として報じたところによると、米国とイランの交渉チームは今週、パキスタンに戻り、再協議する可能性がある。原油高騰の一服もプラス。日本時間13日早朝の時間外取引で一時105米ドル/バレル台を付けていたWTI原油先物は、14日の時間外取引では95米ドル台に一時下げている。
ただ、上値は限定的。中国景気の持ち直し期待がやや後退している。13日に発表された3月の金融統計では、人民元建て新規融資額が市場予想を下回り、マネーサプライ(通貨供給量)M2の伸びが予想以上に前月から鈍化した。ほか、取引時間中に公表された貿易統計では、米ドル建て輸入が予想を上回ったものの、輸出は予想以上に前月から鈍化している。中国では今週16日に、小売売上高や鉱工業生産などのほか、1〜3月期のGDP成長率が発表されるため、内容を見極めたいとするスタンスも強まった。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、フィギュア・玩具の泡泡瑪特国際集団(ポップ・マート:9992/HK)が6.5%高、宅配サービスの京東物流(JDロジスティクス:2618/HK)と中国中堅デベロッパーの龍湖集団HD(960/HK)がそろって5.7%高と上げが目立った。
セクター別では、非鉄が高い。新疆新キン鉱業(3833/HK)が9.7%、中国宏橋集団(1378/HK)が4.1%、中国アルミ(2600/HK)が3.8%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が3.3%ずつ上昇した。市況高が追い風。14日の上海期貨交易所(上海商品先物取引所)では、主要な非鉄金属の先物が高く推移している。
半導体セクターも急伸。愛芯元智半導体(600/HK)が11.4%高、兆易創新科技集団(3986/HK)が9.0%高、ASMPT(522/HK)が6.6%高、上海復旦微電子集団(1385/HK)が4.8%高で引けた。昨夜の米株市場では、昨夜の米株市場では、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が9連騰し、史上最高値を連日で更新。香港市場にも買いが波及した。
半面、石油セクターは安い。百勤油田服務(2178/HK)が4.2%、中油燃気集団(603/HK)が3.2%、中石化石油工程技術服務(1033/HK)が2.2%、中海油田服務(2883/HK)が0.9%ずつ下落した。
本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.95%高の4026.63ポイントで取引を終了した。ハイテクが高い。不動産、金融、医薬、素材、消費関連、自動株、インフラ関連なども買われた。半面、石油・石炭は安い。空運の一角も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)