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LINEアプリに突如、謎のアイコンが出現した。実はこれ、単なるアイコンではない。多くの人が苦手意識を持つであろう「生成AIへの入り口」だ。
LINEヤフーは4月20日、AIエージェントの新ブランド「Agent i」の提供を開始した。本ブランドは、同社がこれまで展開していた「Yahoo! JAPAN」の「AIアシスタント」と、「LINE」の「LINE AI」という2つの機能を統合したものだ。「毎日のそばに、だれでも使えるAIを。」、というコンセプトを掲げて開発している。
ユーザーは、国内で広く普及している両サービスからワンタップでシームレスにAgent iへアクセスできる。既に一部のサービスを提供しており、自然な対話を通じて疑問を解決したり、最適な提案を受けたりすることが可能だ。まずはコンシューマー向けの機能から展開を始めている。
本サービスの最大の特徴は、圧倒的な使いやすさを追求している点にある。各タブ画面の上部や、検索窓のすぐ横にアイコンが常時表示される。ユーザーはこのアイコンをタップするだけで、普段利用しているアプリの画面から離れずに、即座にAIを起動して支援を受けられる。日常の導線を妨げない設計となっている。
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また、近年の生成AIにありがちな複雑なプロンプトの入力を一切不要としている。ユーザーは自然な言葉で対話するだけで簡単にタスク代行の依頼ができる。さらに、同社が保有する100を超えるサービスから得られる独自のデータを適切に活用し、画面上の選択肢をタップするだけで最適な情報や新たな発見にたどり着ける直感的な操作体験を採用している。
日常のさまざまな相談にきめ細かく対応するため、ジャンルに特化した領域エージェントを複数用意している。提供開始時点では、お買い物、おでかけ、天気などβ版を含めて7種類の領域エージェントを利用できる。例えばレシピ領域では、冷蔵庫内の食材を撮影するだけで、AIが食材を認識して15分で作れる献立を提案し、味付けの変更も指示できる。
ファイナンス領域では、ユーザーの代わりにAIが情報を収集して分析する。金利や地政学リスクなどの複雑な要因を整理し、チャートや業績を分かりやすく解説する。さらに、重要なイベントや企業の適時開示情報をリアルタイムで監視し、適切なタイミングでユーザーに通知するタスクをAIに設定することも可能となっており、意思決定の質を高める。
●開発の背景:すさまじいスピードで発展を遂げる生成AIに課題
慎ジュンホCPO(最高製品責任者)は、このようなサービスが生まれた背景を次のように語る。「生成AIは近年すさまじいスピードで発展を遂げており、開発分野などにおいて大きな成果を出している。しかし、日常生活における利用率はわずか1割から2割にとどまっており、圧倒的な性能を持つ技術が日常の生活に寄り添うツールとして活用されていない」という。
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慎氏はこの現状に対し、なぜ優れた結果を出している技術が「実際のユーザーの日常生活に寄り添っていないのか」という疑問を抱いたそうだ。毎日のそばにいて誰でも使えるエージェントを作ることが自社の使命であると認識した。1億人の顧客接点や100以上のサービス群、数多くの企業アカウントとの連携という自社の強みを生かし、新しい習慣を身につける負担を減らす。
●ユーザーの意思決定を支援するタスク代行機能も
同社は本サービスの実行力を高める機能拡張を予定している。6月頃には、複雑なタスクを代行する機能を実装する。ユーザーに寄り添う存在として、単なる予約や商品の購入にとどまらず、購入後のアフターフォローまでを含めた一連のタスク実行を一貫して支援する。さらに、ユーザーの利用状況に応じて最適化された回答を行うメモリ機能も実装する予定だ。
既存サービスへの機能追加も積極的に進める。気になる商品と比較ポイントを指定するだけで膨大な商品の中から比較検討を実行する機能や、参加者への打診から候補日の確定までをカレンダー情報を参照しながら自動でサポートする日程調整機能を追加する。2026年上期中には、これらの領域エージェントを20領域以上に拡大し、既存のサービス全体を進化させる。
●今後の展開:企業が公式アカウント上で簡単に接客AIを構築可能に
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一般ユーザー向けだけでなく、ビジネスの現場に価値をもたらす展開も予定している。上級執行役員 コーポレートビジネスドメイン 二木祥平CPOは、全ての企業の現場に最高のプロフェッショナルを届けることを目指すと明言した。2026年夏頃より提供予定の「LINE OA AIモード」は、企業が公式アカウント上で簡単に接客AIを構築できる機能だ。
二木氏は「現在20社以上のパートナー様と検討を開始している」ことを明らかにし、「大手のブランド、メーカー、そして飲食、美容のトップランナーの企業の皆さまと一緒にこのLINE OA AIモードを作って世の中に広げていきたい」と意気込んだ。
このモードでは、AIが過去の予約履歴などを引き継ぎ、人間に代わって24時間いつでもきめ細かな接客を行う。さらに8月より提供予定の「Agent i Biz」は、サイトの集客分析や運用プランの立案、管理画面での煩雑な設定作業などを代行する。現場で忙しくPCを開く時間がない担当者でも、LINE上の対話を通じて業務の大幅な効率化を図ることが可能となる。
同社は本サービスを通じて、企業が情熱を込めて作ったブランドやお店の世界観をより多くのユーザーに届けたいと考えている。企業側のビジネスを多角的に支援することで、結果的にユーザーが新しい魅力的な商品と出会い、日々の生活を豊かにしていく好循環なサイクルを構築し、生活から業務に至るまであらゆる活動を進化させていく。
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