Xの“自動翻訳”効果? 横浜のテキサスBBQ店で「週末の客数2倍」に

19

2026年04月22日 08:20  ITmedia ビジネスオンライン

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ITmedia ビジネスオンライン

「Midtown BBQ Yokohama」に向かった(編集部撮影、以下同)

 X(旧:Twitter)のオーナー、イーロン・マスク氏が進める改革が、意外な形で日本の飲食シーンに影響を与えている。4月初旬ごろ、Xで話題になった「国際BBQブーム」は、日本国内の実店舗にまで波及しているようだ。


【写真を見る】非常に肉厚で、とろけるように柔らかい和牛のブリスケット


 事の発端は、マスク氏が注力する「自動翻訳機能」の実装だ。AI「Grok」の翻訳機能によって、外国語のポストが自動的に日本語(または設定言語)に変換されて表示されるようになった。現在X上では、言語の壁を超えた交流が活発化している。その象徴的なムーブメントが、日本における「テキサスバーベキュー(BBQ)」の流行である。


 きっかけは、日本人ユーザーが投稿した「米軍人が焼肉店でベーコンを焼いて楽しんでいるイラスト」だ。この投稿が「日本が想像する米国人らしい豪快さ」として日本国内で拡散された後、米国人ユーザーも反応。日米間でバーベキューの画像を投稿し合うムーブメントに発展した。


 アメリカンBBQの定番である、低温で長時間スモークしたブリスケット(肩バラ肉)や、柔らかく、ホロホロとほどけるまでじっくりと火入れされたプルドポークのビジュアルは、翻訳機能を介して日本のタイムラインを占拠。連日、日本人ユーザーの食欲を刺激し続ける事態となった。


 では、このバズは現実の店舗にも影響を与えているのだろうか? 疑問に思った編集部は4月某日、横浜市にある米国本場スタイルの店「Midtown BBQ Yokohama」へ向かった。


●影響は日本のBBQ店にも


 午後7時半という時間帯もあり店内は落ち着いていたが、客席を見渡すとすぐにブームの影響が見て取れた。複数の若い日本人客が「これがアメリカのバーベキューか……」「食べきれるかな……」と感嘆の声を漏らしながらスマートフォンで写真に収めていた。


 店長に話を聞くと、SNSの効果は如実に表れていた。「週末の客足はこれまでの2倍に達し、満席のためお断りすることも増えました」と反響の大きさを語る。また、これまで日本人と外国人が半々だった客層が、日本人客の比率が6割へ上昇したそうだ。


 加えて、午後1〜5時の比較的閑散としていた時間帯に、SNSで興味を持った客が訪れるようになり、店舗の稼働率が劇的に改善したという。店長はこうした反響について「素直にありがたいことであり、テキサスBBQの文化に日本人が興味を持ってくれて嬉しいです」と顔をほころばせる。


 自動翻訳機能というAIの進化が、思わぬ形で日本の「実体経済」に影響を及ぼした今回のケース。こうした現象は今後も生まれるかもしれない。



このニュースに関するつぶやき

  • 日本で言うそれは単なる屋外焼き肉だからね
    • イイネ!2
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(13件)

ニュース設定