「次のSAまでどれくらい?」GWの帰省が地獄絵図に…渋滞する高速で「トイレを我慢し続けた」男性の後悔

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2026年05月02日 16:30  日刊SPA!

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※写真はイメージです(写真/Adobe Stock)
ゴールデンウィークは旅行やお出かけが楽しみではあるものの、移動時の交通渋滞が思わぬトラブルや修羅場を生むことも少なくない。
「次のSAまでどれくらい?」

何度繰り返しても返ってくる答えは「まだ先だな」だった。これは田中翔太さん(仮名)が数年前のゴールデンウィークに経験した、家族帰省の道中での出来事だ。渋滞、トイレの我慢、車内に漂う緊張感。せっかくの帰省が、移動だけでぐったりする体験になってしまったという。

◆想像以上の渋滞に困惑

数年前のゴールデンウィーク、田中さんは家族で祖父母の家へ帰省するため、車で高速道路を利用した。出発前からある程度の渋滞は覚悟していたものの、実際には想像以上で、まったく車が進まない時間が長く続いたという。

「最初のうちは『まあGWだし、多少は仕方ないよね』と軽く話しながら過ごしていました」と田中さんは振り返る。音楽を流したり他愛のない会話をしたりと、渋滞直後はまだ余裕があった。しかし、1時間、2時間と時間が経つにつれて、車内の雰囲気は少しずつ変わっていった。

◆「次のSAまでどれくらい?」「まだ先だな」

状況を一変させたのが、トイレの問題だった。出発前に深く考えず水分を取ってしまっていたこともあり、途中から我慢するのがかなりつらくなってきたという。「次のサービスエリアまであとどれくらい?」と何度も聞くたびに、父親がナビを確認しながら「まだ先だな」と答える。そんなやり取りが何度も繰り返された。

母親も次第に「さっき行っておけばよかったのに」と少しイラついた様子になり、車内の空気は徐々に重くなっていった。

「普段なら気にならないような一言でも、そのときは妙に引っかかってしまい、全体的にピリピリした雰囲気になっていたのを覚えています」

渋滞はなかなか解消されず、時計を見るたびに焦りが強くなっていったと田中さんは言う。「本当に間に合うのか」「このままどうなるんだろう」という不安ばかりが膨らみ、ただ座っているだけの時間がとても長く感じられた。車から降りることもできず、身動きが取れない状況というのは、思っていた以上に精神的な負担が大きかった。

気を紛らわせようとスマホを見たりもしたが、それでも時間の進み方がとても遅く感じられた。周りの車もほとんど動かず、同じ景色がずっと続いているような感覚で、「こんなに進んでいないのか……」と何度も絶望したという。

◆ようやくたどり着いたSA

しばらくすると、車内では会話も減り、静かな時間が増えていった。ふとしたタイミングで「もう少しで着くと思うよ」と声をかけてもらったことで少し安心した。

「あのときの焦りと緊張感は、普段の移動ではなかなか味わえないものだったと思います」

閉じられた車内という空間で、家族それぞれが自分なりに限界に近い状態を抱えながら過ごしていたのだ。

ようやくSAにたどり着いたときは、心底ほっとしたという。しかしその頃には家族全員がかなり疲れていて、会話もほとんどなくなっていた。

「せっかくの帰省なのに、移動だけでぐったりしてしまったのは少しもったいなかったと感じています」

◆「トイレは軽く考えてはいけない」

この経験を通じて、田中さんは渋滞が予想される時期の移動における準備の重要性を実感したという。こまめに休憩を取ること、そして出発前の体調管理や水分摂取の調整など、事前の備えがいかに大切かを痛感した。

「特にトイレの問題は軽く考えてはいけないと強く思います」

当時はただつらい出来事だったが、今振り返ると「これもGWらしい思い出のひとつだったな」と思えるようになったと田中さんは言う。笑い話にできるのは、無事に乗り越えたからこそかもしれない。GWの移動を計画する際には、ぜひこうした経験談を参考にしてほしい。

<構成/藤山ムツキ>

【藤山ムツキ】
編集者・ライター・旅行作家。取材や執筆、原稿整理、コンビニへの買い出しから芸能人のゴーストライターまで、メディアまわりの超“何でも屋”です。著書に『海外アングラ旅行』『実録!いかがわしい経験をしまくってみました』『10ドルの夜景』など。執筆協力に『旅の賢人たちがつくった海外旅行最強ナビ』シリーズほか多数。X(旧Twitter):@gold_gogogo

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