
「ダイエットして体重は減ったのに、鏡を見ると痩せて見えない。肩まわりがごつく見えて、好きな服が似合わない……。そんな悩みを抱える女性がとても多いんです。体形の見え方は、体重だけでなく、日々の姿勢や呼吸のクセといった“体の使い方”にも強く影響を受けているんですよ」
そう語るのは、16年間で延べ2万件以上のセッションを行ってきたトレーナーの萩原智之さんだ。
「たとえば、人間は息を吸う際に、横隔膜と肋骨を動かし、肺をふくらませています。しかし、体のバランスが崩れていて、横隔膜をうまく使えず、肩で息をするクセがある人はたくさんいます。そういう人は、肩や首が緊張して肩まわりが、がっちりして見えてしまうことが多い。たとえ、体重が減ったとしても、その状態は改善されないのです」
逆に、そのクセを改善できれば、無理な減量や筋トレなどをしなくても、見た目が改善され、“華奢”に見えるようになるという。
「しかし、長い間、クセのある状態で生活していると、脳はその歪んだ姿勢を『普通』と認識してしまいます。よい姿勢を意識してとろうとしても、別の部位に負荷がかかり、そこがこわばったりしてしまうのです。姿勢は意識で変えられるものではなく、体の使い方の“結果”として現れるもの。だからこそ、まず自分のクセを知り、それに応じた適切な改善法を行うことで、正しい姿勢になることが大切です」(萩原さん、以下同)
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そんな自分のクセを見抜き、改善する方法を記した萩原さんの著書『1週間で華奢になる! 好きな服が着られる! 華奢トレ』(飛鳥新社)が話題を呼んでいる。
同書では実際に萩原さんに指導を受ける前と、受けた後の女性の写真が掲載されている(写真参照)が、効果は一目瞭然。ほとんど体重の変化がなくても、見た目の改善に成功しているという。
「早い人は1週間程度で効果を実感できます」
それでは、萩原さんに、“華奢トレ”の一部を教えてもらおう。
■呼吸のタイプで体のクセがわかる
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自分の体のクセを見抜くには、呼吸に注目するのがいいという。
「本来、自然な呼吸では胸とお腹の両方が動きます。しかし姿勢が崩れると、どちらか一方に偏った呼吸がクセになってしまう。その偏りが、体形の悩みを悪化させるのです」
まずは2つのチェックで自分の呼吸タイプを確かめよう。この2つの結果の組み合わせで、自分のタイプがわかる。タイプは4つに分かれるという。
「肩で息を吸うクセがあり、肩がすくんで首が短く見えてしまいます『肩がっちりタイプ』。お腹をふくらませるクセが強く、肋骨が動かせず、下腹が突き出やすい『下腹ぽっこりタイプ』。そして、全身が緊張状態で呼吸も浅くなっている『全体がっしり複合タイプ』があります。さらに、どちらか判断がつかない方は、体幹の筋肉が弱いサイン。『ふにゃふにゃタイプ』と呼んでいます」
タイプが判明したら、エクササイズを実践しよう。萩原さんに、著書の中から2つ抜粋して教えてもらった。
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「肩がっちりタイプには『(1)僧帽筋ストレッチ』がおすすめです。肩をすくめて息を吸うクセの原因となる筋肉を緩めることができます。ここが緩むと、首がすっと伸びる感覚が出ますよ。デスクワーク中でもできる手軽さも魅力です」
下腹ぽっこりタイプの人は「(2)胸や鎖骨まわりほぐし3選」を。
「胸が拡張できないことでお腹が出ているので、肋骨まわりの関節をほぐして開きやすい状態にしてあげる。終わったあとに腕が自然と横に開く感覚があれば、しっかり効いている証拠です」
全体がっしりタイプは(1)と(2)の両方を行おう。
「どちらも1分程度でできるエクササイズです。エクササイズを続けていけば、体の変化を実感できるはずです」
華奢トレの効果は見た目だけにとどまらないという。
「呼吸が深まることで自律神経が整い、肩こりや腰痛が楽になった、眠りが深くなったという声もたくさんいただいています。また、自分の見た目が好きになれないという悩みを抱えて、無理なダイエットを繰り返してしまう人もいます。過度な減量をせずに見た目を変えられる“華奢トレ”で、健康なまま自分を好きになってほしいですね」
「体重は減ったのに痩せて見えない」と感じているなら、まずは今日から1分、自分の呼吸のクセと向き合うことから始めてみよう。
(取材・文:インタビューマン山下)
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