

カズヤは去っていき、その後タクマも妻のリナさんと一緒に帰っていきました。息子たちの私たちを見る目が以前と変わってしまっていたことに、私も夫も気が付いていました。きっと私欲が見えすぎて失望させてしまったのでしょう。

息子たちからは結局、私たちが奨学金を返還したのと同額のお金が振り込まれてきました。そのお金はありがたく受け取らせてもらい、今後はしっかり専門家に相談するなどして迷惑をかけないように考えていきたいと思っています。
子育ては予想以上にお金がかかり、私たちはその場しのぎで何とか乗り切ってきました。けれど学費が足りないから奨学金を借りてもらったのに、奨学金返還を肩代わりするから老後の面倒を見ろだなんて……。私たちはなんて無計画で、浅はかな親だったのでしょう。今さらながら深く反省しました。
息子たちもきっと私たちの態度に幻滅したことでしょう。けれどその後も、息子たちは今までと変わりなく接してくれています。その優しさに甘えることなく、子どもたちをあてにせず、夫婦で協力しながら責任を持って生活をしていきたいと思います。
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