
暑い季節になると、キリッと冷えたアイスコーヒーが恋しくなるもの。しかし「自宅で淹れると苦くなりすぎる」「なんだか薄くて物足りない」と、うまくいかなかった経験を持つ人は少なくありません。
実際、UCCが2024年に実施した「アイスコーヒーに関する実態調査(※)」でも、ホットコーヒーに比べて「自分で淹れるのは難しい」と感じる人が多いという結果が出ています。
そこで今回は、UCCコーヒーアカデミー東京校専任講師・村田果穂さん直伝の、レギュラーコーヒーを使ったおいしいアイスコーヒーの淹れ方をご紹介します。
村田さんは「ジャパンブリュワーズカップ2014/2015」準優勝の経験を持ち、国際品評会「カップオブエクセレンス」の国際審査員も務めるコーヒーのプロフェッショナルです。
アイスコーヒーの淹れ方は大きく2つ。「水淹れ式」と「急冷式」の違いとは?
自宅でアイスコーヒーを作る方法は、大きく分けて2種類あります。
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水淹れ式(コールドブリュー) は、コーヒー粉を水にじっくり浸けて抽出する方法。カフェのメニューで「コールドブリュー」と呼ばれるのがこれで、コーヒー本来の甘さとやわらかい口当たりが特徴です。
急冷式 は、ハンドドリップなど普段ホットコーヒーを淹れるのと同じ方法で抽出し、氷の上に直接落として一気に冷やす方法。淹れたての風味をそのまま閉じ込められるため、コーヒーの豊かな香りやコクをしっかり楽しみたい人におすすめです。
それぞれの淹れ方と、やってしまいがちなNGポイントを見ていきましょう。
【水淹れ式】ポットに浸けて待つだけ。甘くやわらかな味わいに
用意するもの
- 水淹れ用のコーヒーバッグ
- 常温の水
- 広口のポット(コーヒーバッグの出し入れがしやすいもの)
手順
- ポットにコーヒーバッグを入れる
- バッグが浸る程度に水を注ぐ — ここで使うのは冷水ではなく常温水。一度に全量を注がず、まずはバッグが浸るくらいの量にとどめます。菜箸などでコーヒーの成分を水になじませる「蒸らし」の工程をはさむのがプロのひと工夫。
- 残りの水を注ぐ — コーヒーの色が出るくらいなじんだら、残りの水を上から注ぎます。
- 冷蔵庫で4〜8時間保存して完成
やりがちなNG行為
- バッグより先に水を注ぐ — コーヒーがなじまず抽出ムラの原因に。必ずバッグを先に入れてから水を注ぎましょう。
- 冷水を使う — キンキンに冷えた水は抽出が進みにくく、コクのない味に。常温水を使うことでじっくり成分が引き出されます。また、水は一気にではなく少しずつゆっくり注ぐのがコツ。
- 抽出時間が短すぎる — 時間が足りないと成分が十分に出ません。冷蔵庫で4〜8時間しっかり抽出を。
- バッグを浸けっぱなしにする — 抽出時間を過ぎても入れたままだと、雑味やエグみの原因に。完成後はバッグを取り出しましょう。
【急冷式】氷の上に淹れて香りを閉じ込める。濃いめの抽出がカギ
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用意するもの
- レギュラーコーヒー(アイスコーヒー用でなくてもOK)
- お湯
- ドリッパー&サーバー
- 氷(できれば溶けにくい「かち割り氷」)
手順
- サーバーに氷を入れる — かち割り氷を使うと溶けにくく、水っぽくなりにくいのでおすすめ。
- コーヒーをドリップする — 氷で薄まる分を考慮し、ホットより少なめの水分で淹れるのがポイント。コーヒーとお湯の割合は 1:10 が目安です。まず少量のお湯で30秒ほど蒸らしてから、数回に分けてお湯を注ぎます。
- グラスに注いで完成
やりがちなNG行為
- お湯の量が多すぎる — ホットと同じ感覚で淹れると氷で薄まり、味がぼやけます。「1:10」の比率を守って濃いめに抽出を。
- 粉の量が少ない — 氷で薄まる前提なので、粉が少ないと味が弱くなります。目安は1人分12〜15gに対してお湯120〜150cc。小さな氷はすぐ溶けて風味がぼやけるため、ここでもかち割り氷が活躍します。
- 抽出後に放置する — 時間が経つと味も香りも落ちてしまいます。抽出後はすぐグラスに移して飲むのがベスト。
- 蒸らしを省略する — いきなりたっぷりのお湯を注ぐと、香りやコクが引き出せず薄い味に。30秒ほどしっかり蒸らしてからスタートしましょう。
おいしいアイスコーヒーを淹れたら
甘いものが欲しいとき、もしくはコーヒーが苦手なお子さまにはアイスをのせてフロートとして召し上がるのはいかがでしょうか?
まとめ
アイスコーヒーづくりの成功のカギは、水淹れ式なら「常温水・蒸らし・4〜8時間の抽出」、急冷式なら「1:10の濃いめ抽出・30秒の蒸らし・かち割り氷」。ちょっとしたコツを押さえるだけで、おうちのアイスコーヒーはぐっと本格派の味わいに近づきます。この夏は、プロ直伝のテクニックで自分好みの一杯を楽しんでみてはいかがでしょうか。
※調査名称:アイスコーヒーに関する実態調査
調査期間:2024年4月26日(金)〜2024年5月1日(水)
調査手法:インターネット調査 調査対象:関東圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)及び関西圏(大阪府、京都府、兵庫県)在住の、20代〜60代の男女600名
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