画像提供:マイナビニュース「のどが渇いていないから大丈夫」——その判断が、実は中高年男性にとって大きなリスクになっています。本人が自覚しないまま水分不足が進む「隠れ脱水」とは何か、なぜ中高年男性が陥りやすいのか。総合内科医の中路先生に詳しくお話を伺いました。
今回のテーマは「中高年男性に多い隠れ脱水とその原因」です。
のどが渇かなくても、脱水は始まっている
「隠れ脱水」とは、体重の1〜2%の水分が失われているにもかかわらず、本人がそれに気づいていない状態のことです。中路先生によると、年齢を重ねるにつれて脳がのどの渇きを感じにくくなるため、体が水分を必要としていても自覚しにくくなるといいます。
「のどが渇いた」と感じた時点ですでに脱水は始まっている、と考えるべきでしょう。実際、アメリカの医療機関で行われた調査では、救急外来を受診した高齢者の約半数に、本人が気づきにくい慢性脱水(いわゆる隠れ脱水)が認められました。
筋肉が減ると「水の貯水池」が小さくなる
人間の体において、筋肉は水分を最も多く蓄える組織です。しかし、加齢に伴って筋肉量が減少すると、体内にキープできる水分量そのものも少なくなってしまいます。さらに、腎臓の機能低下や日常的な服薬の影響も重なるため、体力に自信がある人でも脱水に陥りやすい体になっているのです。
中路先生は「『元気だから大丈夫』という過信は禁物。のどが渇く前から意識的に水分を補給する習慣が、中高年男性には特に重要です」と強調します。
中路幸之助 なかじこうのすけ 1991年に兵庫医科大学を卒業後、 兵庫医科大学、獨協医科大学を経て、1998年 医療法人協和会に所属。 2003年から現在まで、医療法人愛晋会中江病院の内視鏡治療センターで臨床に従事している。 専門分野はカプセル内視鏡・消化器内視鏡・消化器病。学会活動や論文執筆も積極的に行っており、日本内科学会総合内科専門医・指導医、日本消化器病学会専門医・指導医・学会評議員、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医・学術評議員、日本消化管学会代議員・近畿支部幹事、日本カプセル内視鏡学会認定医・指導医・代議員を務めているほか、 米国内科学会(ACP)の上席会員(Fellow)でもある。 この監修者の記事一覧はこちら
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