

周りの母親たちは、誰も俺の言うことを聞かない。自分の係があるからと言って、それぞれの役割を淡々とこなしている。いったいどういうことなんだ? まさか、俺以外の保護者全員で示し合わせて事前に決めていたのか……?
せっかく俺が仕切ってやろうとしているのに、女の集団っていうのは感情的で参ってしまう。しかし園長先生は俺のことを諭すように言った。なにもPTA会長の指示がなくたって、保護者同士の信頼関係があるから動けるのだと……。
俺は朝からバザーの会場設営のため、あちこちのコーナーで指示を出していた。しかし保護者たちから返ってくるのは無言の反応だけ……。誰ひとりとして俺の指示どおりに動こうとしない。それで気づいたのだ。こいつらは俺の言葉には一切耳を貸さず、自分たちで事前に決めた役割だけを完璧にこなしているのだ。
まったく、女ってのは論理的な指示が通じないから困る。俺はPTA会長だぞ? そのときの俺はまだ、園長先生や周囲の保護者たちの冷ややかな視線に気づいていなかったのだった。
原案・ママスタ 文、作画・はなめがね 編集・井伊テレ子
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