
出社すると受付の前にいるおばさんが目に入った。冴えない中年女のくせに「新しい代表は……」なんて言い出したのだ。どう見ても仕事関係の人間じゃなさそうだし、ここはあんたが来るべき場所じゃない。俺は建物からその女を追い払った。

「その女性はね、実は私の妻なんだ」代表にそう言われて青ざめた。俺はあのおばさんの肩を強引につかんで外へと押し出した。よろけて自動ドアにぶつかるのを、鼻で笑いながら見ていた気がする。あの女性が、まさか代表の奥さま……!?
新しい代表から直々の呼び出しがあり、俺はてっきり大きな契約をまとめたことを評価されるものとばかり思っていた。「いよいよ俺の時代が来た」くらいに考えていたのだ。しかし告げられた言葉は、予想外のものだった。
「女は無能だ」と侮っていた代償はあまりにも大きかった。俺は女性蔑視していたことを理由に、管理職を外されてしまったのだ。この代表のもとでは、俺の今後の昇進は絶望的だろう……。自分があまりに傲慢だった事実を突きつけられ、俺は呆然として立ち尽くしていたのだった。
原案・ママスタ 文、作画・はなめがね 編集・井伊テレ子
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