
些細な言い回しや言葉遣いが思わぬ火種となる昨今。各企業の広報担当者は波風を立たせぬようなキャンペーンやSNS運用等、細心の注意を払っていることだろう。
『松のや』に見る企業対応の難解さ
7月30日、松屋フーズホールディングスが運営するとんかつ専門店『松のや』が、SNSでの声を受け、キャンペーン名を変更したが、この対応が物議を醸すことに。
「7月29日に『松のや』は公式Xで《ママ応援企画》と題し、15歳以下のお子さんとお母さんを対象にしたキャンペーンを告知。このキャンペーンでは、通常690円(以下、税込み)のロースカツ定食を500円で提供し、さらにお持ち帰り限定とした“惣菜フェア”では1120円のものが500円に割り引かれるなど、かなりおトクな内容になっていました。
しかし、翌日にはキャンペーン名を《夏休み企画》とし、誰でも利用できるものへと変更したのです」(フードライター)
告知当時の“ママ応援企画”に対してネット上では、
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《これは父親とお子様は対象外と言う事ですよね?》
《パパがご飯作ってる家庭もあるのでパパ応援企画も是非!》
という“男女”という点を指摘する意見が上がるほか、
《これ独身女性はダメで子持ちのママはいいってことですよね?》
《じゃあ次は独身応援企画、氷河期世代応援企画もやってくださいな》
など、“ママ限定”の点に不信感を抱く人も。
こうした意見は『松のや』にも届き、告知をした7月29日には公式Xで、
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《ママ応援企画についてですが、皆さまのコメントを読んで、「たしかにその通りだな」と感じました。配慮が足りず、申し訳ありません(中略)》
と、謝罪。その翌日にキャンペーン名が変更という経緯だ。
『松のや』広報の反応は
「たしかに今のご時世では、“女性かつママ限定”とすると、突っ込まれるリスクは高いです。しかし、それでは、学割やシルバー割など、ほかのものはどうなるのでしょうか。
『松のや』の対応は一見すると、真摯なものに見えますが、かえって自分たちの首を絞めている可能性もあります。すべての要望を受け入れることは難しいですし、企業側はその後の影響も踏まえて、慎重に対応する必要があるでしょう」(前出・フードライター)
今回のキャンペンーン名変更について、社内でどのような話し合いが行われたのか。松屋フーズホールディングスに問い合わせると、
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「Xに記載させていただいた通りの内容でございます」(広報担当者、以下同)
と、回答があった。
変更に対して、さまざまな指摘が上がっていることについては、「引き続きお客様のお声を真摯に受け止め、企画を検討してまいります」とのこと。
多様性への配慮が求められる一方で、一部の過剰な意見に過敏に反応すれば、サービス姿勢までブレかねない。企業対応は難局を迎えている――。
週刊女性PRIME
