財務省本庁舎=東京都千代田区 財務省が10日発表した2026年上半期(1〜6月)の国際収支速報によると、海外とのモノやサービスの取引、投資収益の状況を示す経常収支は17兆4292億円の黒字だった。アジア向けに半導体など電子部品の輸出が伸びたことを背景に、前年同期と比べ22.5%増加。上半期としては過去最大の黒字幅となった。
モノの取引を示す貿易収支は7421億円の黒字(前年同期は1兆4636億円の赤字)。半導体のほか自動車の輸出も伸び、黒字に転換した。
配当金や利子の収支を示す第一次所得収支は20兆4914億円の黒字で、0.3%増えた。米国の利下げの影響で、海外からの借入金などに対する支払利息が減少した。
サービス収支は1兆8223億円の赤字と、赤字幅が2438億円拡大した。訪日客が減少する一方、出国日本人数が増加したことで、旅行収支の黒字幅が縮小したことが響いた。
同時に発表された6月の経常収支は923億円の赤字だった。赤字は17カ月ぶり。イラン情勢緊迫化に伴う原油の輸入額拡大などで貿易収支が赤字に転換したほか、日本企業による海外株主への配当金支払いが集中し、第一次所得収支の黒字幅が減少したことが響いた。