

私は勇気を出してママ友をたどり、虫捕りに来ている子どもたちの保護者に連絡を取ってみました。すると「今後は私も付き添います」「うちは夫が行きます」などという返事をもらえたのです。ホッとして気持ちが軽くなりました。



ナギはちゃんと、私の付き添いの負担を分かっていたのです。最後の最後に「ありがとう」という言葉をくれました。虫捕りに付き合った時間は、決して無駄なんかじゃなかった……。私にとっては何よりも価値のある言葉でした。



不公平感のあった付き添いの件は、他の保護者たちに状況を共有することで心の整理がつきました。そして私は夏休み最終日まで、ナギの虫捕りに付き合いつづけたのです。するとナギからは終わった後に「大変だったでしょ? ありがとう。楽しかった」という言葉をもらいました。
翌日、虫捕りで泥だらけになったナギの長靴を洗った私。きっと来年の夏にはいっそう成長していて、この長靴も入らないはずです。二度と戻ってこない小学生最後の夏……。大変な思いをして付き添ってきた夏休みの日々は、私にとってかけがえのない宝物になりました。
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