8月12日23時33分、地球の重力が7秒間消える? SNSで拡散するトンデモ話を調査→もちろんデマです

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2026年08月12日 16:10  おたくま経済新聞

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8月12日23時33分、地球の重力が7秒間消える? SNSで拡散するトンデモ話を調査→もちろんデマです

 「2026年8月12日23時33分、地球の重力が7秒間消える」。


 そんな噂がSNSを通じて拡散されています。……なっ、なんだってー!


 最初に結論から説明しておくと、言うまでもなく「デマ」です。


【その他の画像・さらに詳しい元の記事はこちら】


 ただ、直近では「令和8年熊本地震」が発生し、さらに台風も発生。加えて今はお盆の時期です。自然災害や天候への不安が高まりやすいタイミングに、こうした不穏な噂まで重なると、中には真に受けてしまう人もいるでしょう。


 特に、SNSを通じてこの話を目にした子どもが、本気で怖がってしまうことも考えられます。


 余計な混乱や不安を広げないためにも、今回の噂がどこから出てきたのか、そしてなぜデマと言い切れるのか。少し整理して紹介していきます。


■ 「地球の重力が7.3秒消える」NASAは明確に否定

 噂の内容は、次のようなものです。


 2024年11月、NASAの機密文書とされる「Project Anchor」がネット上に流出。その文書には、2026年8月12日UTC14時33分(日本時間23時33分)、2つのブラックホールから発生した重力波が交差することで「重力異常」が発生し、地球の重力が7.3秒間失われる……と記されていた、というのです。


 さらに、人や物が宙に浮き、7.3秒後に重力が戻った瞬間、一斉に地面へ落下する。そんな恐ろしげな話までセットになって拡散されています。


 しかし、この噂についてはNASA自身が否定しています。


 2026年1月、米ファクトチェックサイト「Snopes」がこの噂を検証。NASAに問い合わせたところ、「地球が2026年8月12日に重力を失うことはない」と明確に否定する回答が寄せられています。


 また、NASAは回答の中で、地球の重力は地球そのものの質量によって生じており、重力が失われるには、核やマントル、地殻、海、大気などを含む地球の質量そのものが失われる必要があると、具体的に理由についても説明しています。


■ そもそも「Project Anchor」はどこから出てきた?

 そもそも、噂の根幹となっているNASAの極秘計画「Project Anchor」自体が、存在を裏付ける確かな証拠が確認されていません。


 「2024年11月に機密文書が流出した」という設定についても同様。NASAの公開資料などにも、今回の噂に該当する「Project Anchor」の存在を示すものは確認されていません。


 噂の発端とみられているのは、2025年12月31日にInstagramへ投稿された一本の動画です。


 動画には男性が車内に座っている様子が映され、その上に「2026年8月12日、世界は7秒間重力を失う」「NASAは知っている」といった内容の文章が表示されていました。そこには「Project Anchor」「7.3秒」「14時33分UTC」など、現在拡散している噂とほぼ同じ設定が並んでいました。


 もちろん、多くの人にとっては「はいはい、またネットの怪しい話ね」で終わる内容です。


 ところが、信じる人が現れ、転載され、さらに話が付け加えられ……と拡散を重ねた結果、半年以上たった現在、日本にまでこの噂がたどり着いたというわけです。


■ 人の不安につけ込む“それっぽいデマ”に注意

 なお、「2026年8月12日」という日付そのものには、本物の天文イベントが重なっています。日本から見ることはできませんが、この日はグリーンランドやアイスランド、スペインなど一部地域で皆既日食を観測することができます。


 本物の天文イベントの日付に、「NASA」「極秘文書」「ブラックホール」「重力波」、そして「7.3秒」という妙に具体的な数字。


 こうして材料だけ並べると、実に“それっぽい”。しかし、それっぽいことと、本当であることはまったく別の話です。


 特に今回のような「○月○日に大変なことが起きる」「政府やNASAは知っているが隠している」といった不安をあおる情報は、災害などで社会全体の不安が高まっている時期には、普段以上に注意して扱う必要があります。


 人は不安なときほど慎重さを欠き、「本当だったら大変」と誰かに伝えたり、SNSで共有したりしてしまうことがあるからです。


 実際、2025年には「7月に日本で大災害が起きる」とする噂が日本をはじめ海外でも広がり、訪日旅行にも影響を与えました。特に香港では日本旅行を控える動きが広がり、航空便の減便や旅行のキャンセルなども発生しています。


 こうした人の不安をあおる噂を目にした時ほど、一度立ち止まって情報源を確認することが大切です。


 「誰が言っているのか」「元になった資料は本当にあるのか」「NASAや気象庁など関係機関は何と言っているのか」。


 そして、自分が得た情報を誰かに伝えたり、SNSでリポストしたりする前に、「これを広めることで、誰かを余計に不安にさせないか」と考えてみる。


 それだけでも、怪しい情報の拡散を防ぐことにつながります。


<参考・引用>
Snopes「Posts claim Earth will ‘lose gravity’ for 7 seconds on Aug. 12, 2026. NASA pulls us back to reality


(宮崎美和子)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 宮崎美和子 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2026081204.html

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  • もしこれが地球の最後と言うのなら。明日の朝に食べる予定だったプリンを今夜食べよう。
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