銀座ホステスが見たお金持ち 第98回 「常に100万円のピン札を財布に」富裕層がキャッシュレス時代でも“現金”を持ち歩くワケ

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2026年08月13日 16:11  マイナビニュース

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今回は、富裕層の皆さんに、あえて現金を持ち歩く理由を聞いてみました。では、さっそく解説します。



今日のテーマは、「富裕層があえて現金を持ち歩く理由」です。



日本では「純金融資産保有額」が1億円以上5億円未満を富裕層、5億円以上を超富裕層と定義しています。純金融資産とは預貯金や株式、債券などの金融資産の合計から借り入れなどの負債を差し引いたもの。



圧倒的な利便性の高さやポイント還元等の経済的メリット、盗難時の保証など、キャッシュレス決済には様々な利点があります。それでもなお富裕層の皆さんが現金にこだわる理由とは。



今回は、富裕層の皆さんに、あえて現金を持ち歩く理由を聞いてみました。では、さっそく解説します。


その1「スムーズな気配りとマナー」



とあるお金持ち男性は、ホテルや飲食店を利用する際に「優れたサービスに対し、その場で感謝の意をダイレクトに伝えるために現金を持ち歩いている」と話していました。



ホテルや飲食店の他、ゴルフ場などでも現金は活躍します。現金があればキャディーさんにちょっとしたお礼としてスマートにチップを渡せますよね。このようにチップ文化のある地域では、、謝礼として小口の現金を持参するのが通常です。



また、格式の高い料亭や地方の隠れた名店では、伝統的に現金決済のみの場所が存在しています。良質な食材を扱う個人経営の老舗や職人気質な店主が営む名店は、仕入れを現金で行うことも多く、店舗での決済も現金主義になりがちなのだとか。



さらに、飲食店などであえて現金を利用するお金持ちの皆さんには、クレジットカード等の決済手数料を店側に負担させたくない、というファンとしての応援の気持ちもあるのかもしれません。



きりの良い金額を支払い、端数のお釣りを「取っておいてください」とスタッフに渡す、まさに神様のようなお金持ちもいます。


その2「トラブルや緊急時への備え」



都市部ではカード決済やアプリ等での支払いが主流ですが、地方では依然として現金が必要になることも少なくありません。出張で全国を飛び回っているお金持ち男性は「地方にはいまだに現金主義のタクシーが健在なので現金を持ち歩かざるを得ない」と話していました。



都市部でも、個人タクシーなどの場合ですが、高齢の運転手さんで、操作の複雑さからキャッシュレス機器の導入をあえて行っていない方もまれにいますよね。



また、通信障害や停電、カード会社のシステムダウン時でも現金さえ持ち歩いていれば支払いに困ることはありません。このように、トラブルや緊急時の備えとして現金を持ち歩いているお金持ちも。

その3「支出の管理・マネーリテラシー教育」



現金を使うことで、無駄遣いを防ぐこともできます。常に100万円分のピン札をお財布に入れているお金持ち男性は「使う分だけを財布に入れて出かけるようにしている」と話していました。



また、マネーリテラシー教育の観点から、お子さんにあえて現金でお小遣いやお年玉を渡しているお金持ちも珍しくありません。



子どもたちは、お財布からお札や硬貨が減っていく様子を目で見ることで、お金は「有限である」という感覚を身につけます。デジタル決済(アプリ払いやカード払い)は、どうしても支払いのハードルが下がりやすいですよね。幼少期から現金に触れさせ、「現金が手元から消える痛み」を経験させることは大切ですね。



加えて、現金には社会の仕組みと労働価値を結びつける役割もあります。子どもたちは、お手伝いの報酬として「重みのある現金」を直接手渡されることで、お金が「誰かの労働や感謝の対価」であることを理解します。

銀座などのクラブでは「サインで」のひと言で決済が行われることも



銀座のクラブなどでは、伝統的に「請求書払い(通称:つけ払い・売掛)」という決済方法が広く採用されています。この場合は現金はもちろんのこと、カードやアプリも必要ありません。



銀座のクラブにおける請求書払いは、一般的なBtoB(企業間)の取引と非常によく似た仕組みで行われます。顧客は店で現金を支払うことも、クレジットカードを提示することもしません。伝票にサイン(署名)をし、そのまま退店します。



それから1カ月分の利用料金がまとめられ、主に翌月に顧客が指定した場所(会社や自宅)などに請求書が送付されます。その後、顧客は指定された期日までに、銀行振込などで代金を支払います。これが「請求書払い」です。



現金やカードではなく、あえて請求書払いが使われるのには、銀座のクラブならではの明確な理由があります。



ひとつは、経理処理上の利便性です。銀座のクラブなどの客層の多くは企業の経営者、役員、政治家などです。会社の「接待交際費」として落とす際、個人のクレジットカードや現金よりも、法人名義宛ての「請求書」がある方が社内の経費精算がスムーズになります。



もうひとつは夜の街特有の美学です。銀座のクラブは、ビジネスの重要な接待や、お付き合いの場として使われます。ゲスト(大切な取引先や顧客)の前で財布を出したり、金額を確認したりする行為は野暮で不粋なものとされます。



また、ツケで飲めるということは、お店から「この人は確実に代金を支払ってくれる社会的信用がある」と認められた証拠になります。これはステータスの一種でもあるのです。



こういった理由から、銀座などのクラブでは請求書払いが採用されています。

お金持ちが持ち歩くのは「ピン札」



今回は「富裕層があえて現金を持ち歩く理由」について解説しました。



最近ではキャッシュレス決済が主流になっていますが、それでも現金、その中でも「ピン札」の現金には特別感を覚えます。不思議なことに、お金持ちがボロボロのお札を持ち歩いているのって本当に見たことがありません。お金を丁寧に、大切に取り扱える方はお金の管理に失敗することがないのでしょうね。


みずえちゃん みずえちゃん 1989年生まれ。新潟県長岡市出身。関西外国語大学卒業後、大阪市内の広告代理店に勤務しながら、大阪北新地でキャバ嬢デビュー。現在は銀座のクラブに勤めるかたわら、フリーランスのライターとして活動している。 この著者の記事一覧はこちら(みずえちゃん)

このニュースに関するつぶやき

  • 銀座の夜のお店ではユーロ払いができるのね。時代も変わったものだ。����ʴ򤷤���� 現金を好む理由は、税務署じゃないの?
    • イイネ!1
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