


私はあのとき、ひとりで取り残されて泣いている姿が可哀想で、ココアのことしか見えていなかったのです。けれどシホちゃんだってサクラのことが心配で、どうにかしてお迎えに駆けつけたかったはずです。アキラが怒るのも当たり前です。


私は謝罪の言葉を口にして、頭を下げました。夫も「自分が調整すべきだった」と謝りました。皆が暗くなりかけているなか、母も法事の話を出して場をおさめようとしてくれます。けれどアキラはキッパリ「行かないよ」と言いました。

アキラの言葉を少しずつ理解するうちに、私はなんてことを言ってしまったんだろうと後悔しました。あのときはひとりで泣いているココアがひたすら可哀想で、つい感情的になってしまったのです。けれど冷静に考えてみれば、シホちゃんもサクラのことを心配しての行動だった……。そもそも私が時間どおりに迎えに行っていればこんなことは起こらなかったのです。「これくらい大丈夫」という甘えが今回のことを引き起こしてしまいました。
アキラの態度からすると、もしかしたら私は二度とシホちゃんに会わせてもらえないのかもしれません。けれど自分のしたことの反省と、謝罪の気持ちは忘れずにいようと思います。
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