原色、枠線、謎の立体感……「ダサいスライド全国大会」が開催

0

2026年08月31日 12:10  おたくま経済新聞

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

おたくま経済新聞

原色、枠線、謎の立体感……「ダサいスライド全国大会」が開催

 見やすく、分かりやすく、スタイリッシュに。そんなプレゼン資料づくりの常識に、全力で背を向ける大会が始まっています。


 求められるのは、全国でも指折りの「ダサいスライド」。原色、枠線、謎の立体感……かつてPowerPointとともに青春を過ごした“古の資料作成民”なら、思わず懐かしさでめまいがしてしまいそうです。


【その他の画像・さらに詳しい元の記事はこちら】


■ 目指すは「最凶にダサい」スライド

 株式会社サポーターズが、日本最大級の学生向けテックカンファレンス「技育祭2026【秋】」の特別企画として開催しているのが、その名も「ダサいスライド全国大会 in 技育祭」です。


 参加者に課せられるお題は、「技育祭」を紹介するスライドを1枚作ること。


 ただし、普通に格好よく仕上げてはいけません。


 特設ページに用意された3種類の公式テンプレートから1つを選び、それを「あえて“最凶にダサい”スライド」へと仕上げます。つまり、スタイリッシュなものを、己の技術とセンスを総動員して台無しにするという、なかなか倒錯した競技です。


 そして、ここからが古のPowerPoint使いたちにとって見逃せないところ。


 大会の参考資料として紹介されているのは、技術系YouTuber「ラムダ技術部」さんが2026年6月に公開した動画「ダサいスライドを作る方法」。


 そこで取り上げられている手法を見てみると、「眼を攻撃する」「情報量を増やす」「群化を破壊する」という3つのポイントを軸に「派手な色を使う」「過剰な装飾」「整列しない」「不必要な枠線」、さらにはゴテゴテの3Dグラフなど、見ているだけで“あの頃”の記憶がよみがえってきそうな技が並んでいます。


 ここまで来ると、封印されし古の呪文「WordArt」を唱えたくなるところですが、実は単に古い機能を盛ればいい、というほど話は簡単ではなさそうです。


■ 「下手」ではなく、狙って「ダサい」を作る

 考えてみれば、何も考えずに作った結果としてダサくなることと、「これはダサい」と分かったうえで意図的に作ることは、似ているようでまったく別物。


 整列されたものをあえて崩す。色数をあえて増やす。必要のない場所をあえて飾る。


 「なぜ見やすいのか」「なぜ格好よく見えるのか」をある程度理解していなければ、その逆を狙って作るのも案外難しいものです。


 実際、主催するサポーターズも「技育祭2026【秋】」自体のテーマとして、技術力だけでなく、自らの考えを他者へ伝える「アウトプット力」や「表現力」を重視していると説明。あえてスタイリッシュなスライドをダサくするという逆説的なテーマを通じ、型破りな発想力や技術への偏愛、ユーモアを表現する場にしたいとしています。


 ただの悪ふざけに見えて、意外と奥が深い「ダサいスライド」。


■ 残念ながら応募資格は「ITエンジニア職での就職を考えている学生」

 応募できるのは、ITエンジニア職での就職を考えている学生で、学年は不問。


 残念ながら、WordArt全盛期を知る“古の資料作成民”は、今回は指をくわえて見守る側となりそうです。エントリー期間は9月11日までとなっています。


 受賞者は、10月11日に開催される「技育祭2026【秋】」の本番ステージで、ラムダ技術部さんとともに登壇する権利を獲得できます。


 令和の世に、原色と3Dと過剰装飾が再び舞う……。古の資料作成術を知る者としては、作品を見るだけでもちょっと楽しみです。


Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By おたくま編集部 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2026083106.html

    ランキングIT・インターネット

    前日のランキングへ

    ニュース設定