
秋の気配が感じられるようになってきたとはいえ、日によっては太陽がギラつく日々が続いている。あまりの暑さに人間だけでなく、スマートフォンも危険な状態になっていないだろうか。
処理落ちやシャットダウン、ひいてはバッテリーの劣化を招く過度な発熱からスマホを守るため、各メーカーからさまざまな“スマホ冷却グッズ”が登場している。
今回は、物理の力でゆっくり冷やすアプローチを採用した、エレコムの「モバピタッCool BIGサイズ スマホ冷却パッド」(P-SMPT02BU)を試していく。価格は1300円前後だ。
●ネッククーラーにも使われるPCM素材を採用した「P-SMPT02BU」
|
|
|
|
P-SMPT02BUは、ゼリー菓子のような外観をしたスマホ冷却パッドだ。中身は28度以下で自然凍結(固化)するPCM素材(相変化材料)で、固体から液体へ変化する際に周囲の熱エネルギーを吸収する。ネッククーラーなどでもおなじみのこの原理を、スマホの熱を冷ますのに応用した製品というわけだ。
凍結温度が28度のため、スマホの内部を結露させるほど急激に冷やさないので安全である。また、結露しない外装を採用しているので、水気によるスマホの故障を防ぐこともできる。厚みは約16mmというビッグサイズで内容量が多く、約90分間にわたり、スマホを最大7.6度冷やす能力がある。
スマホに接する面には、自己粘着タイプのシリコンを使用している。そのため何度でも貼って剥がすことができ、今年使ったら捨てなければならないというわけではないので、ある意味でエコな製品だ。専用保管シートもパッケージに付属しており、メーカー側でも繰り返し使ってもらうことを念頭に置いていることがうかがえる。
粘着面が汚れたら、水やぬるま湯で洗えるのもうれしいポイントである。
●よく冷えるが使用時の注意点もあり
|
|
|
|
では、早速試してみよう。検証した日は、外気温が32度、日陰になっている壁の温度が38.8度という天候であった。
検証に使ったのは、2024年発売のiPhone 16だ。単体で5分間動画を撮影し、その直後のカメラ回りの温度を測る。その後、P-SMPT02BUを貼り付けて5分間動画を回し、直後に温度を測るという手順だ。
5分間の撮影後、iPhoneのカメラ回りの温度は40.4度になっていた。お風呂であれば少しぬるいかなと感じる程度なのだが、フレームに触れるとかなり熱い。
そこで、P-SMPT02BUを貼り付けてから、動画を5分間撮影してみた。
5分後に測定したところ、37.9度にまで下がっていた。
|
|
|
|
スマホに取り付けたまま、P-SMPT02BU自体の温度を測定したところ、29度であった。貼り付ける時間が長ければ、もう少し吸熱できたのかもしれない。いずれにしても、5分で2.5度も温度を下げられたので、実用的だといえよう。
確かな効果を確認できたが、注意したいこともある。それは、28度が固体と液体の変化点であるため、30度を超えるような外気温で数時間過ごした後にP-SMPT02BUを使おうとしても、既に液体に変化してしまっていて使えないという点だ。
外出先で効果的に使うには、空調の効いた室温に置いておくか、出先で水道水を当てるなどして固化した状態に戻してから使う工夫が必要になるだろう。
|
|
|
|
|
|
|
|
Copyright(C) 2026 ITmedia Inc. All rights reserved. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。