10日の香港マーケットは、主要95銘柄で構成されるハンセン指数が前日比320.49ポイント(1.27%)安の24954.47ポイント、本土企業株で構成される中国企業指数(旧H株指数)が94.27ポイント(1.13%)安の8274.78ポイントと4日続落した。売買代金は1988億6510万香港ドル(約3兆8937億円)と低水準が続いている(9日は2049億4460万香港ドル)。
前日までの軟調地合いを継ぐ流れ。中東情勢の緊迫化が長期化するとの見方が広がり、原油相場の上昇も続くと危惧されている。米イランの攻撃応酬が続くなか、国際指標の北海ブレントは9日、節目の100米ドル/バレルを突破し、7月以来の高値を付けた。米国指標のWTI原油先物は前日比3.2%高の96.05米ドル/バレルと7連騰し、一時96.82米ドルと6月上旬以来の高値を付けている。原油高が経済活動を冷やすと懸念された。
米中の指標発表も気がかり。米国では週末にかけ、米連邦準備制度理事会(FRB)が金融政策の方向性を決めるうえで重要視するインフレ指標が発表される。10日に8月の米卸売物価指数(PPI)、11日に同月の米消費者物価指数(CPI)だ。中国では来週15日、8月の月次経済統計がまとめて公表される。内容を見極めたいとするスタンスも重しとなった。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、ディーゼルエンジン大手のイ柴動力(2338/HK)が7.1%安、中枢神経疾患・がん治療薬主力の翰森製薬集団(3692/HK)とアルミニウム産業の中国宏橋集団(1378/HK)がそろって4.2%安と下げが目立った。
セクター別では、医薬が安い。翰森製薬のほか、南京英派薬業(7630/HK)が7.3%、康希諾生物(6185/HK)が6.4%、再鼎医薬(9688/HK)が6.2%、上海復星医薬集団(2196/HK)が4.5%ずつ下落した。
大規模言語モデル(LLM)など人工知能(AI)技術の銘柄群も急落。北京深演智能科技(2723/HK)が10.7%安、北京智譜華章科技(2513/HK)が10.3%安、雲知声智能科技(9678/HK)が10.0%安、ミニマックス・グループ(MiniMax:100/HK)が9.0%安と値を下げた。
自動車セクターもさえない。蔚来集団(9866/HK)が4.5%安、嵐図汽車科技(7489/HK)が4.0%安、吉利汽車HD(175/HK)と比亜迪(BYD:1211/HK)がそろって2.8%安で取引を終えた。
半面、中国の銀行・保険セクターはしっかり。交通銀行(3328/HK)が2.2%、中国建設銀行(939/HK)が1.6%、中国農業銀行(1288/HK)が1.3%、中国人寿保険(2628/HK)が2.2%、中国人民保険集団(1339/HK)が1.5%ずつ上昇した。
本土マーケットは4日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は前日比0.43%安の3934.40ポイントで取引を終了した。医薬が安い。消費、自動車、メディア・娯楽、農林業、資源・素材、ハイテク、不動産なども売られた。半面、銀行は高い。証券、軍需産業、公益も買われた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)