
スマホを伏せてから数分。ようやく夕飯作りの続きを始めましたが、またもやスマホが震えました。手が離せず無視していると、今度は着信が。私はため息をつきながら火を弱め、諦めて通話ボタンを押しました。




ユカコの明るい声が、耳の奥に突き刺さります。
「ミホって自分の妊娠中とか産後の話、全然してくれなかったじゃん? 水臭いっていうかさ、もっと幸せを分けてほしかったなー」心臓がドクンと跳ねました。


忙しい最中の電話で、ユカコから衝撃的な言葉をぶつけられました。
|
|
|
|
「幸せをお裾分けしたい」と無邪気に追い打ちをかけるユカコ……。
親友を傷つけまいと自分を殺してきた努力がすべて否定され、友情の堤防が音を立てて崩れていきました。
無敵の鎧を着たユカコの言葉が今は毒でしかありません。
悲しみの限界で、少なくとも今は、もうユカコと向き合える気がしません。
|
|
|
|

