
9月26日(土)の放送では、先週に引き続き、三岳酒造株式会社 代表取締役の馬場一善(ばば・かずよし)さんをゲストにお招きして、焼酎造りから環境への取り組み、今後の展望について話を伺いました。
(左から)アシスタントの前畠俊二(エフエム鹿児島)、三岳酒造株式会社 代表取締役 馬場一善さん、パーソナリティの小堺翔太
◆人の技とこだわりで守る「三岳」の味わい
三岳酒造では、屋久島ならではの気候を見極めながら、細やかな管理のもとで焼酎造りをおこなっています。特に気を配るのが米麹作りで、湿度が高く適した環境である一方、変化も大きいため、温度や湿度、米の水分量などを確認しながら調整しています。
米麹作りには自動制御できる機械も導入していますが、杜氏(酒造りの最高責任者)はあえて制御盤を手動で操作することも。馬場さんは、そのこだわりについて「0.0何度みたいな範囲で、データを細かく採りながらやっています」と紹介しました。
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一方、米麹に使う米は創業当初からタイ米を採用しています。タイ米は米麹造りに扱いやすく、馬場さんも「当社の味を守るなかではタイ米が一番適している」と、その理由を説明します。
屋久島の環境を細かく読み取り、原料にもこだわりながら、人の経験と機械を組み合わせる。そうした積み重ねが、「三岳」の味わいを守っています。
◆環境への配慮から生まれる地域とのつながり
屋久島の豊かな自然を守るため、三岳酒造では環境への取り組みも進めています。その1つが、リユース瓶、いわゆるリターナブル瓶の活用です。島内の子ども会や酒販店などから回収した瓶を洗浄・検品し、再び商品に使用しています。
一升瓶は多くのメーカーで共通して使われているため、「三岳」に限らずさまざまなラベルの瓶が集まります。島内だけでなく、全国から瓶商を通じて回収されています。
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一方、ボトルキープなどで瓶に油性ペンで直接名前を書くと、洗瓶機では落とせず、社員が削り取る作業が必要になることも。馬場さんは、「ラベルやキープタグに名前を書いてもらえるとみんなが笑顔になります」と呼びかけました。
◆伝統を守りながら広げる「三岳」の物語
酒造業界を取り巻く環境について、馬場さんは、物価高の影響で嗜好品であるお酒が後回しになりやすく、「業界として縮小傾向にあることはたしか」と話します。一方で、これまでの歴史を見ても、どんな状況でもアルコールは飲まれていることから、完全になくなることはないと考えています。
飲み過ぎへの啓発は必要としながらも、適度な飲酒には、気持ちを切り替えたり、前向きな気持ちを取り戻したりするきっかけになる側面もあるといいます。アルコールが人の暮らしに無理なく寄り添い、日々を前向きに過ごすための一助となるよう、その魅力を伝えていきたいといいます。そのうえで、「同じ酒造業界としてみんなでスクラムを組んで盛り上げていく」ことが、これからの活路につながると考えています。
鹿児島の酒造メーカー同士では、イベントや懇親会、工場見学などを通じた交流も盛んです。情報交換や互いに学ぶ機会が増えるなか、世代交代も進み、同世代のつながりも生まれていると話します。馬場さんは、こうした関係をさらに深め、「今後はみんなで何かをしていく動きにつなげていきたい」と未来を見据えています。
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伝統を守るだけではなく、酒造業界とのつながりを広げ、「三岳」と屋久島の物語を発信する。そうした挑戦を重ねながら、三岳酒造のこれからを描いています。
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音声版「となりのカイシャに聞いてみた!」
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<番組情報>
番組名:となりのカイシャに聞いてみた!supported by オリックスグループ
放送エリア:TOKYO FMをのぞくJFN全国22局ネット
パーソナリティ:小堺翔太
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