「1日1〜2杯が正解?」「熱過ぎると逆効果?」 コーヒーのがん予防効果、分かっていることと注意点

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2026年09月28日 20:51  All About

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【管理栄養士が解説】「コーヒーでがん予防ができる」という説は本当なのでしょうか? 効果が報告されている適量と、コーヒーを飲むときの注意点を、分かりやすく解説します。(※画像:Shutterstock.com)

Q. コーヒーのがん予防効果は飲めば飲むほど高くなりますか?

「コーヒーにがん予防効果があると聞きました。毎日、仕事中に4〜5杯は飲んでいるのですが、多く飲めば飲むほど、予防効果も高くなるのでしょうか?」

A. コーヒーには一定のがん予防効果は期待できます。量には注意が必要です

コーヒーには胃がんや直腸がん、大腸がん、肝臓がんなど、さまざまな部位のがんリスクを減らす効果があると言われています。これはコーヒーに含まれるポリフェノールの一種「クロロゲン酸」が持つ抗酸化作用によるものだと考えられています。

実際に、複数の海外論文や日本人を対象とした研究でも、「1日1〜2杯のコーヒー摂取でがんリスクが低下する」という傾向が報告されています。国内の公的機関である国立がん研究センターの多目的コホート研究(JPHC研究)データでも、コーヒーをほぼ毎日飲む人は肝がんの発生率が大幅に低下する傾向が確認されています。コーヒー好きな人にはうれしい情報と言えるでしょう。

一方で、飲めば飲むほど効果が上がるわけではありません。コーヒーにはカフェインが含まれているため、過剰摂取はめまいや心脈拍数の増加、不安などの健康被害を引き起こす恐れがあり、農林水産省や厚生労働省も注意を呼びかけています。過剰摂取により胃酸過多になると、胃粘膜にも負担がかかり、睡眠の質の低下や生活習慣の乱れの要因になることも考えられます。

また、小児白血病リスクの上昇を示唆するデータや、肺がんのように予防効果が明確になっていない部位もあります。コーヒーをたくさん飲んでいれば、すべてのがんに対してよい効果が期待できるとは言えないのです。

また、見落とされがちですがコーヒーの「温度」にも注意が必要です。世界保健機関(WHO)の外部機関である国際がん研究機関(IARC)の発表によれば、65度以上の非常に熱い飲み物は食道がんのリスクを高める要因になるとされています。

がんはいくつもの要因が絡み合って発症する病気です。気を付けていても100%の予防法はなく、がんになってしまうことはあります。予防のためには、コーヒーの健康効果だけに頼るのではなく、日頃の食事バランスや生活習慣全体を見直していくことが大切です。

・いろいろな食品や飲料を適量かつバランスよく楽しむ
・特定のものだけに偏らず、生活習慣全般を整える
・1日1〜2杯程度の適量でコーヒーを嗜む
・熱すぎるコーヒーは少し冷まして適温で飲むように心掛ける

健康的な生活習慣をベースに、適正な量のコーヒーを上手に楽しんでいきましょう。

平井 千里プロフィール

メタボ研究を行いエビデンスに則ったダイエットを教える管理栄養士。小田原短期大学 食物栄養学科 准教授。女子栄養大学大学院(博士課程)修了。前職の病院での栄養科責任者、栄養相談業務の経験を活かし、現在は教壇に立つ傍ら、実践に即した栄養の基礎を発信している。
(文:平井 千里(管理栄養士))

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