
東京・中野区の時計店から、2億円相当の腕時計を盗んだとして逮捕されたチリ国籍の男2人が、都内の別の窃盗事件に関与したとして再逮捕されました。
事件から見えてきたのは「窃盗ツーリズム」という犯罪の手口でした。
8月25日、中野区の商業施設「中野ブロードウェイ」の時計店で、腕時計4本あわせて2億円相当が盗まれた事件。
逮捕されたのは、チリ国籍のマンサーノ・ケサダ・ボリス・アレクシス容疑者(33)ら2人でした。
その後の捜査で、2人がこの事件の3日前に東京・大田区の住宅で、腕時計や現金など800万円相当が盗まれた事件にも関与した疑いが浮上。
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28日に再逮捕され、2人は容疑を認めているということです。
捜査関係者
「前もって目星をつけていたのではなく、金がありそうで隙があったから入ったとみられる」
当時、2人は大田区の高級住宅街を歩いていたところ、たまたま住宅の駐車場から車が出てくるのを目撃します。
2人はインターホンを押して留守を確認した後、窓ガラスを割って侵入しました。
捜査関係者
「いわゆる『窃盗ツーリズム』だ」
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再逮捕されたチリ国籍の2人は、短期滞在のビザで初めて日本を訪れ、窃盗を働いたとみられていますが、警視庁の調べに対し…
マンサーノ・ケサダ容疑者
「ヨーロッパ中で窃盗をしていた。高級住宅をよく狙っていた。1日3〜4件やった日もある。国境を越えて逮捕を免れていた」
捜査関係者は「彼らのような泥棒は海外で『SATG』と呼ばれている」と指摘します。
SATGとは、日本語で南米系窃盗団(South American Theft Group)を意味する英語の頭文字を取ったものです。
観光ビザや不法入国で来て窃盗を繰り返し、盗んだものをすぐに現金化するか、母国に送って国外に逃亡するのが特徴で「国境を越えた脅威」とされています。
警視庁は逮捕された2人以外にも、盗品の処分や航空券の手配など、事件に関わった人物がいるとみて調べています。
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井上貴博キャスター:
観光ビザなどの制度を悪用した「窃盗ツーリズム」は、世界各地で起きているということです。
【世界で横行する 窃盗ツーリズム】
※各国政府HP・外務省HP・現地メディアなどによると
▼アイスランド 観光客偽装窃盗
▼カナダ
・ルーマニアやインド出身の46人逮捕(2019年まで遡った大規模調査)
・ほか164人を指名手配
▼オーストラリア・ドイツ レンタカー周遊窃盗
▼日本 中国籍の男が万博会場などで約100人から窃盗
▼アメリカ
・プロスポーツ選手豪邸連続空き巣
→チリ国籍7人を起訴
アイスランドでは「ゲイシール間欠泉」や「シングヴェトリル国立公園」など有名な観光名所で、約10人の外国人グループが観光客を装い「写真を撮りましょうか?」などと声をかけ、油断させてスリ・窃盗を行うといいます。(外務省HPおよび現地メディアによると)
見張り役、標的選定役、実行役など、組織的な犯行になっているということです。
