SNSを通じて騒動に関する声明を発表[写真]=Getty Images ポルトガル代表を途中離脱したFWクリスティアーノ・ロナウド(アル・ナスル/サウジアラビア)が、自身のSNSを通じて一連の経緯の説明とともに混乱を招いたことを謝罪した。スポーツメディア『ESPN』が伝えている。
ポルトガル代表として234試合に出場し、146ゴールを記録しており、その両方で世界記録を保持しているC・ロナウドは、先月27日に行われたUEFAネーションズリーグ(UNL)のノルウェー代表戦で18年ぶりに出番なしに終わると、翌日から全体練習を欠席。ジョルジェ・ジェズス監督との確執も噂されるなか、同30日に「時が来れば、どんな時も献身的に取り組んできた代表チームを離れることになった真実を伝えたい」として、代表を途中離脱した。
一方、そのエース不在の中でもUNL4連勝を達成したジェズス監督は今シリーズの最終戦となった4日のノルウェー戦後に「彼が望めば、代表チームに戻ってくるだろう。「次の招集の前に話し合うことはできるけど、決めるのはクリスティアーノ自身だ。クリスティアーノは、自分が望む形で代表でのキャリアを終えるべきだ。どうしたいかを決めるのは彼自身なのだからね」と復帰の可能性を認めていた。
そんななか、41歳FWは6日、自身のSNSに長文の声明を投稿。代表キャリアにまだ終止符を打ってはいないと主張した。
「もし身体的に万全で、クラブでプレーし、ゴールを決められているなら、科された出場停止処分を消化した後、これまで通り代表チームのために戦い、勝利に貢献できる状態でありたいと願っています」
また、指揮官との確執の原因に関しては問題はノルウェー戦に出場しなかったことそのものではなく、ジェズス監督が「約束を破った」ことにあった主張。1度目は同試合で起用を明言しながらも翻意した点、2度目に関しては騒動発生後の会見においてその一件に関して自身に攻撃的な態度を取ったことが問題だったとのことだ。
「驚いたことに、監督は私に(ノルウェー戦で)30分間プレーする準備ができているかと尋ねてきました。私は完全に身体の回復に集中し、いつものようにチームメイトと行動を共にし、その日はプレーしないつもりでいました。それについて何の問題も感じていませんでした」
「この要請は、私の身体回復およびトレーニング計画の範囲外のものでした――本来なら10月4日の(エスタディオ・ド)ドラゴンでの試合に出場する予定だったからです――しかし、もちろん私は『イエス』と答えました。監督は私に、30分間プレーすることになるから準備しておくようにと言ったのです。そのあと何が起きたかは、誰もが知っている通りです。ハーフタイム明けからウォーミングアップを続け、刻々と過ぎていく時間を見つめていましたが、結局声がかかることはなかった。監督は、私との約束を破りました」
続けてC・ロナウドはノルウェー戦の2日後に行われたデンマーク戦に向けた公式会見の場で、当初は両者間で予め合意していた一連のコメントをジェズス監督が発表し、この問題に決着をつける予定だったものの、それが反故になったことを問題視。
「記者会見の内容は周知の通りです。彼の態度は、私たちの会談とは全く関係のないものでした。私は、自分には不当だと思えるような言葉や攻撃的な態度を耳にしました。それは『俺が望み、俺ができ、俺が命じる』といった態度であり、前日に二人きりで話した際には微塵も見せなかったものでした。彼が私との約束を破ったのは、これが2度目のことでした」
なお、同選手がジェズス監督に語ってほしかった内容として挙げたのは、「ペレや(ディエゴ・)マラドーナのような大物選手をウォーミングアップさせながら試合に出さなかったのは間違いだった。もし今同じ状況なら、あんなことはしない」というものだった。
ポルトガルサッカー連盟(FPF)のペドロ・プロエンサ会長の説得や冷静さを取り戻したこともあり、現時点で代表キャリア継続を決断したベテランストライカー。ただ、この1週間で周囲やポルトガル国民を失望させてしまったことも認めており、「代表チームのチームメートに対し、合宿所を離れたことを謝罪しなければなりません」と謝罪の意を表している。
「監督の言葉に対する完全な信頼の裏切りがあったとはいえ――私たちの会話を目撃した誰もが証言するように――私がすべきことではありませんでした。責任は全面的に私にあります」
「ポルトガルの人々にも謝罪します。しかし、約束が破られたことは、私にとって決定的な意味を持つ出来事でした。あの瞬間から、自分がチームに留まることはグループに害を及ぼすだけだと感じました。そして、役に立てないと感じたらそうすると常々言っていた通り、私は荷物をまとめて去ったのです」
「私の行動の結果については、FPFによって評価され、処分が下されるべきものです。処分に情状酌量の余地などあってはならない。私は単なる選手ではなく、チームのキャプテンであり、その立場はむしろ処分を重くする要因となるはずです」
最後にC・ロナウドは、現時点での代表引退試合に関する話題を否定しつつ、今後も代表チームで多くの試合に出場したいという意向を示して話を締めくくった。
「引退試合についてはよく耳にします。ふさわしい形での別れが必要だとか、(ポルトガルサッカー連盟が)その機会を設けたいと考えているとか。ファン、そして何よりもポルトガルの国民の皆さんに約束しますが、引退試合は必ず行われます。そのための時期はいつか来るでしょう」
「しかし、代表チームについて考えるとき、私が何よりも重視するのは『戦うこと』です。父の訃報を聞いた日も、そう考えました。当時、私は代表の合宿に参加していましたが、翌日の試合が終わるまではチームに残る決断をしました。どのクラブのためであっても決してしなかったであろうことを、私は国のために行ったのです」
なお、C・ロナウドが声明を発表した後、ジェズス監督はポルトガルのテレビ局『CMTV』に対し、「レイリアから戻ったばかりで、あちらで試合を観戦していた。これからその声明文に目を通すところです。それ以外に言うことはありません」と返答したとのことだ。