12日、フランス西部ネベのスーパーで、空になった冷蔵品の陳列棚(AFP時事) 【パリ時事】フランスでスーパーチェーン大手などの数百店舗がサイバー攻撃の被害に遭い、食品の大量廃棄を余儀なくされた。地元メディアが12日報じた。ネットワーク接続型の冷凍・冷蔵設備が強制除霜モードにされ、急激に温度が上昇したためで、当局が捜査に乗り出した。
サイバー攻撃があったのは11〜12日ごろ。カルフール、モノプリ、アンテルマルシェなどのスーパーのシステムが標的になった。大半はソフトウエアやセキュリティー対策が更新されなくなった旧型という。テレビは冷凍食品の陳列棚が空になった様子を伝えた。火災が起きたケースもある。
被害を受けた企業の幹部はテレビのニュース番組で「けさから地獄だ」とため息。ハッカーが「全ての設備を除霜(モード)に切り替え、(設定)温度を50度に上げた」と説明し、被害額は「全国で数千万ユーロ(数十億〜百数十億円)」に上る見込みだと話した。