傷害容疑でワイナイナ氏書類送検＝五輪メダリスト、駅員に平手打ちか―警視庁

　駅員らに平手打ちしてけがをさせたとして、警視庁世田谷署は９日、傷害などの疑いで、２０００年シドニー五輪男子マラソン銀メダリストのワヒニア・エリック・ワイナイナ氏（５０）を書類送検した。「酒に酔っていて覚えていないが、事実だと思う」と容疑を認めているという。

　送検容疑は３月２７日午後１０時ごろ、東急田園都市線の駒沢大学駅（東京都世田谷区）構内で、５０代の男性駅員と１０代後半の女性に平手打ちし、駅員に軽傷を負わせた疑い。

　同署によると、電車内で女性がワイナイナ氏のスマートフォンの利用に関し注意してトラブルになり、２人で電車を降りた。ワイナイナ氏が立ち去ろうとしたため引き留めたところ、同氏が女性を平手打ちした。その後、駅事務室でも駅員に暴行を加えたという。

　ワイナイナ氏はケニア出身。１９９３年に来日し、９６年のアトランタ五輪で銅メダル、シドニー五輪では銀メダルを獲得した。