セブン1号店から50年=コンビニ、進化続けインフラに

35

2024年05月15日 21:01  時事通信社

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

時事通信社

開業当時のセブン―イレブン1号店(写真上、1974年5月15日撮影)と現在の同店(15日撮影)=東京都江東区(セブン&アイ・ホールディングス提供)
 セブン―イレブンの1号店が東京・豊洲にオープンしてから15日で50年が経過した。現在、国内のセブンは約2万1000店超、コンビニエンスストア業界全体で5万7000店に拡大。生活に欠かせないインフラとなった。この間、セブンは数多くの新サービスを導入し、コンビニの進化をリードした。

 1974年5月15日、最初に売れた商品はレジ横のサングラスだった。1号店オーナーの山本憲司さん(74)は「最初はどんな客が来るのかも分からなかった」と振り返る。当初はスーパーマーケットの売れ筋を参考に品揃えしていたが、ここからセブンは試行錯誤を繰り返し、新たな商品・サービスを導入していく。

 78年、のりを自分で巻くおにぎりを発売。おにぎりは「コンビニで買うもの」になった。今では定番の「ツナマヨ」を開発したのもセブンだ。

 宅配便の取り次ぎサービスを開始したのは81年。その後、87年に電気料金の収納代行を始めるなど、コンビニは単に物を売る場所ではなくなっていった。

 2001年にはコンビニATMのアイワイバンク銀行(現セブン銀行)が誕生した。マルチコピー機を00年に導入し、10年には住民票の写しなども発行可能に。土日でも行政サービスが受けられるようになった。

 社会インフラとして存在感を高めてきたが、ここ数年は店舗拡大の勢いが鈍い。人手不足などで、セブンが75年に始めた24時間営業が困難な店舗も出てきている。

 セブン―イレブン・ジャパンは今年2月、生鮮や冷凍食品を充実させた新型店舗を開業し、新たな消費者ニーズを模索し始めた。今でも毎日店舗に顔を出すという山本さんは、「コンビニは万能ではない。店のファンをつくることが大事だ」と強調した。 

このニュースに関するつぶやき

  • マクドナルド奈良1号店は東向き商店街のお店
    • イイネ!4
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(20件)

ニュース設定