「他の図鑑には類を見ない試行錯誤」の末「プランクトン」図鑑完成 小学館「NEO POCKET」

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2024年06月25日 12:11  ITmedia NEWS

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 小学館は、児童向けの小型図鑑「NEO POCKET」シリーズとして、「プランクトン:クラゲ・ミジンコ・小さな水の生物」を6月25日に発売した。B6判全176ページで、「児童向け図鑑では初めて、500種類以上のプランクトンを掲載した」という。「新種発見」「光るプランクトン」といった切り口から、「プランクトンを集めに行こう」のような自由研究向けコーナーなどで構成した。


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 「完成までには他の図鑑では類を見ない、いくつもの試行錯誤があった」という。


●3人の研究者が連絡を取り合い、約60人の知見まとめる


 これまで、500種類ものプランクトンを掲載した図鑑の実現は難しかったという。理由は主に、研究者が幅広い分野の研究室に在籍しており、まとまって図鑑を編さんすることが難しいことと、プランクトンの美しい写真が集まらないという2点だ。


 例えば「魚図鑑」「植物図鑑」などは、1つ分野の研究者とやり取りすれば編さんできるが、プランクトンは魚・エビ・イカ・貝・クラゲといった水生生物から植物や菌類、古生物など、さまざまな分野ごとに研究室が分かれいるという。


 今回は、編集者の他に3人の博士(研究者)が自ら編集として各専門の博士達と連絡を取り合い、約60人の知見を取りまとめることで図鑑を完成できたという。


●美しい写真を片っ端から集める


 プランクトンの写真は、各専門の研究者が顕微鏡で撮影した写真を掲載する以外に選択の余地がない状況だったが、モノクロなど地味な写真も多い。制作を進めるにつれ、「令和の子ども達が『昆虫』『植物』『恐竜』などの巻と比べて購入を検討したとき読んでくれるだろうか?」という疑問がわいてきたという。


 そこで、一度ゼロから仕切り直して、可能な限り美しいプランクトンの写真を集めるべく、さまざまなジャンルから美しいプランクトン写真を撮っている写真家たちに連絡。美しい写真を片っ端から借り、構成を組み直したことで「今までに類を見ない、美しい児童向けプランクトン図鑑が実現した」という。


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  • 私はミジンコやゾウリムシ培養が趣味だからこういう本が好きな子の気持ちすごくわかる。プランクトンはほんとに綺麗だし楽しい。メダカも喜んで食べてくれるし。
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