「ナウシカ」「ラピュタ」のイメージボードが画集に!鈴木敏夫「いちばん楽しみにしているのは僕かもしれない」

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2024年10月09日 13:41  アニメ!アニメ!

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スタジオジブリ責任編集『宮崎駿イメージボード全集』
スタジオジブリ責任編集による『宮崎駿イメージボード全集』(崎は「たつさき」、以下同)が、2024年12月5日発売の『1 風の谷のナウシカ』、『2 天空の城ラピュタ』を皮切りに順次刊行されることがわかった。映画監督かつアニメーターでもある宮崎駿が、自ら手掛けたイメージボードやストーリーボードなどの「絵」を可能な限りすべて集めた画集となる。

アニメーション映画監督の宮崎駿は1941年、東京生まれ。1963年、学習院大学政治経済学部を卒業後に東映動画(現・東映アニメーション)に入社し、1985年にスタジオジブリの設立に参加した。代表作には『風の谷のナウシカ』(1984)、『天空の城ラピュタ』(1986)、『となりのトトロ』(1988)、『もののけ姫』(1997)、『千と千尋の神隠し』(2001)、『ハウルの動く城』(2004) 、『崖の上のポニョ』(2008)、『風立ちぬ』(2013)などがある。最新監督作として、2023年に『君たちはどう生きるか』が公開された。

『千と千尋の神隠し』で、「第52回ベルリン国際映画祭」金熊賞、「第75回米アカデミー賞」長編アニメーション映画部門賞を受賞。「第62回ベネチア国際映画祭」では栄誉金獅子賞に輝いた。2012年には文化功労者に選出され、2014年11月に米映画芸術科学アカデミーよりアカデミー名誉賞を受賞している。

2024年3月には、『君たちはどう生きるか』で「第96回米アカデミー賞」の長編アニメーション映画部門賞を受賞し、21年ぶり2度目の栄冠となった。また同年5月には、「第77回カンヌ国際映画祭」でスタジオジブリとして名誉パルムドールを授与された。さらに9月には「アジアのノーベル賞」ことマグサイサイ賞を受賞。2001年に開館した三鷹の森ジブリ美術館では企画原案・プロデュースをし、現在は名誉館主を務める。

「イメージボード」とは、これから作ろうとする映画の作品世界を自身が探るために、また、それをスタッフに共有するために描かれ、宮崎駿の創作過程に不可欠なものだ。このたびの『宮崎駿イメージボード全集』は、映画監督かつアニメーターでもある宮崎駿が、自ら手掛けた「絵」──イメージボードやストーリーボードなど──を可能な限りすべて集めた画集となる。

紙面には、スタジオジブリにある宮崎駿手描きのイメージボードやストーリーボードなどがすべて収録される。原画から高精度スキャナーで読み込むことを基本とし、原画と変わらぬ色彩やタッチなどの風合いの再現を目指す。すでに関連書籍で紹介されている「絵」も高画質で掲載し、未発表作品も多数収められる。大判の判型(350ミリ×257ミリ)とすることで、原画と同じ大きさ、または近いサイズで「絵」を掲載しているのも見どころだ。

シリーズの各巻では、宮崎駿が監督した『風の谷のナウシカ』以降の劇場用映画を完全網羅していく。またアニメーターとして宮崎駿が制作に携わり手掛けた、スタジオジブリ創設以前の初期作品も収録される予定だ。

さらに各巻末には、作品に即した逸話や「絵」の誕生の経緯を語る、鈴木敏夫プロデューサーの新規インタビューも掲載される。鈴木プロデューサーは刊行にあたって「これまで宮さんの本格的なイメージボード集はなかった。今回の刊行をいちばん楽しみにしているのは僕かもしれない」などのコメントを寄せた。

スタジオジブリ責任編集による『宮崎駿イメージボード全集』は、2024年12月に刊行開始となる。12月5日刊行の『1 風の谷のナウシカ』は本体4,200円(+税)、『2 天空の城ラピュタ』は4,800円(+税)。

以降、2025年3月に刊行予定の『3 となりのトトロ』をはじめ、宮崎駿監督による劇場用映画、宮崎駿が制作に携わったスタジオジブリ劇場用映画、その他の短編映画および初期作品を収めた続刊が予定されている。詳細は情報ページまで。

<以下、コメント全文掲載>
宮崎駿イメージボード全集 刊行に寄せて スタジオジブリ 鈴木敏夫
宮崎駿が映画を作る時の大きな特徴は、まずイメージボードを描くということだ。そのイメージボードのなかには映画に必要な情報、時間・空間・キャラクターの表情・性格・動き――すべてが描かれていて、こんなことができるのは宮さん以外誰もいないと教えてくれたのは、高畑勲だった。しかしこれまで宮さんの本格的なイメージボード集はなかった。今回の刊行をいちばん楽しみにしているのは僕かもしれない。



宮崎駿イメージボード全集 1
風の谷のナウシカ
2024年12月5日刊行/108頁
ISBN 978-4-00-028831-6
本体4,200円+税

宮崎駿イメージボード全集 2
天空の城ラピュタ
2024年12月5日刊行/136頁
ISBN 978-4-00-028832-3
本体4,800円+税

宮崎駿イメージボード全集 3
となりのトトロ
2025年3月刊行予定
ISBN 978-4-00-028833-0
価格未定

以降続刊── 収録予定作品
●宮崎駿監督による劇場用映画
「魔女の宅急便」「紅の豚」「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」「ハウルの動く城」「崖の上のポニョ」「風立ちぬ」「君たちはどう生きるか」
●宮崎駿が制作に携わったスタジオジブリ劇場用映画
「耳をすませば」「ゲド戦記」「借りぐらしのアリエッティ」「コクリコ坂から」
●その他の短編映画および初期作品
「On Your Mark」、ジブリ美術館オリジナル作品、テレビアニメ作品ほか

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  • ちょっと高いけれど、ナウシカは欲しいかあと、カリオストロはでないのか?
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