孫正義「A2Aの世界が始まる」 数年後のAIは“人が寝ている間に”何をする?

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2024年11月10日 19:51  ITmedia ビジネスオンライン

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ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長(撮影:河嶌太郎)

 「自分専用のエージェントがあったらいいと思いませんか?」


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 ソフトバンク公式 ビジネスチャンネルは、10月に開催した法人向けイベント「SoftBank World 2024」での講演を公開した。同社の創業者 取締役 孫正義氏は、個人専用のAIが予定の管理や買い物などを代行する「パーソナルエージェント(PA)時代」が数年以内に到来するとの見方を明らかにした。


●AIはどこまで代行できる? 例えば、子どもが発熱したときは……


 孫氏は、何でも相談できる個人専用のAIであるPAを一人一人が持つようになり、PAがありとあらゆるものを代行する時代が始まると話す。


 「例えば自分の子どもが夜中に急に熱を出した。何とかしなきゃいけない。(そんなときに)自分がPAを持っていて、そのPAが普段から自分の子どもや家族の健康状態や病歴を知っている。病院に行くと1日中いろんな質問をされますが、PAは普段から自分と常に一緒にいて、家族の状態を知っている。だからPAがすぐに『その状態ならこうしたらいい』『応急処置としてこれをしたらいい』と教えてくれる。しかもPAがすぐに最寄りの病院に連絡して『ここの病院でベッドが空いている』(と教えてくれる)。PAが電話をかけまくってくれる。あなたの代わりに」


 この例に限らず、PAはあらゆる物事を代行してくれるという。例えばECで自分の代わりに買い物をしてくれる。


 「もうそろそろ冷蔵庫の中にある何が切れそうだ。今週はこんな料理がいいんじゃないかっていうことで、代わりに予約したり買ったりしてくれる。他にも投資や家庭教師からメール管理まで、ありとあらゆる分野で、あなた専用の相談役になる」


 このPAは定型的なエージェントではなく、まさしく個人に焦点化したものだという。その上で、現在のB2BやB2Cの概念を引き合いに出しながらA2A(Agent to Agent)の時代になると説明した。


 「これからはA2Aの世界です。皆さんが寝ている間にエージェントがエージェントに、ネゴシエーションしてくれる。お互いのスケジュールをチェックして『今週末ランチどう?』と誘うと『今週末は(予定があるので)勘弁してください』と返す。でも、すごい大事な相手だったら、もう(予定を)キャンセルしてでも行くというような交渉を、エージェント同士がしてくれる。エージェント同士が仕事のやり取りをしてくれるのです」


 孫氏が今回言及したPAが普及する未来のシナリオは、これまで掲げてきた「AGI(Artificial General Intelligence、汎用型人工知能)」や「ASI(Artificial Super intelligence、人工超知能)」が訪れた後の人々の日常生活を、具体的に説明したものに見える。6月に開いた株主総会で孫氏は「SBGの使命は、ASIを活用しながら人類の進化に貢献すること」だと話し、ASI時代が10年前後で訪れると分析していた。


(アイティメディア 今野大一)



このニュースに関するつぶやき

  • 久しぶりにヤフーメールを見た。絶句・未読メールが400件。全部は見ていないが多くはヤフーの宣伝メールだな・・迷惑フォルダー指定もダメなようだ。手で1つ1つ削除するしかないみたいだ。AIで選別して欲しい・・
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