金の取引を装い紙幣をすり替えて1300万円を盗んだとして、警視庁捜査3課は15日までに、窃盗容疑で、英国籍の住居、職業不詳クポト・ジョー容疑者(40)を逮捕した。容疑を否認している。
同課によると、東京都内では2023年8月〜24年6月、同様の事件が他に5件発生。被害総額は約1億4600万円に上っており、同課は関連を調べる。
逮捕容疑は23年10月25日午後1時ごろ、千代田区のレストランで、金の取引を装い、会社役員の男性(62)から現金1300万円を盗んだ疑い。
男性は日本人ブローカーに金の粒の購入を持ちかけられ、ビジネスコンサルタントを名乗るクポト容疑者と取引をするため、レストランを訪問した。
クポト容疑者は、男性が紙袋に入れて持参した1300万円を机の下で数えるふりをして、紙幣に見立てたメモ帳とすり替え紙袋に入れた。その後、袋を粘着テープで縛り中が見えないようにした。