限定公開( 3 )
NTTドコモは、折りたたみスマートフォン「motorola razr 50d M-51E」を12月19日に発売する。NTTドコモでのモトローラ製端末の取り扱いは2006年12月発売のフィーチャーフォン「M702iS」以来、実に18年ぶりとなる。
新機種はグローバルモデル「motorola razr 50」をベースモデルとして、ボディー素材に自然由来の素材を採用するサステナビリティ(持続可能性)に配慮した製品だ。d払いなどドコモのサービス連携を強化している。
12月13日には、メーカーのモトローラ・モビリティ・ジャパンが都内で発表会を実施している。発表会の様子は別記事でレポートする。
●天然素材を採用、1台ごとに異なる見た目
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最大の特徴は、新素材の採用による環境に配慮した設計だ。本体には綿や木材パルプから作られる天然繊維素材「アセテート」を新たに採用し、大理石のような表面処理を施した。製造工程の特性により、マーブル模様で1台1台が異なる表情を見せる個性的な仕上がりとなっている。
個装箱も環境配慮型で、竹とサトウキビを原料とした生分解性素材を使用。土に還元されるため、プランター栽培の肥料として活用できるという。厚さ17.2mmで、スマホのパッケージとしては世界最薄を実現した。
これらの取り組みにより、razr 50比でCO2排出量を約4%削減している。同社によれば、このアセテート素材と環境配慮型の個装箱は、レノボ・グループのスマホの中でドコモ向けモデルが世界初の採用となるが、今後、他地域のモデルにも展開予定としている。親会社のLenovoを含めたグループ全体で環境配慮型の取り組みを強化していく方針という。
●アウトディスプレイでd払いやGeminiが利用可能
折りたたみスマホの外側の3.6型ディスプレイは、実用性を重視して設計された。ほとんどのAndroidアプリがそのまま動作する設計となっている。ドコモのサービスとも密接に連携し、d払い、dメニュー、スケジュール&メモ、レコーダーアプリなどが最適化された。
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特にd払いは、電源キーを2回押すだけで起動できるよう設定されている。折りたたんだまま外側画面でバーコード決済を完結できる仕組みだ。これはドコモ版ならではの機能となる。
また、GoogleのAIアシスタント「Gemini」も外側画面から操作できる。カメラは本体を2回ひねるジェスチャーで起動できる。高画質な背面カメラでの自撮りもでき、外側画面をファインダーとして活用できる。
●独自の「しずく型ヒンジ」採用でディスプレイの折り目を軽減
内側の折りたたみディスプレイには6.9型の有機ELパネルを採用。2640×1080ピクセルの解像度に対応し、リフレッシュレートは120Hzと滑らかな表示を実現している。独自開発の「しずく型ヒンジ」により、折り目を目立ちにくくする工夫が施されている。
開閉時の動作感も追求しており、完全に開いた際は加速度がつき、閉じる際は心地よい感触で収まるという。耐久面ではIPX8の防水性能も確保。急な雨や水回りでの使用も想定した設計となっている。
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●AIカメラ機能を強化
カメラは広角5000万画素と超広角1300万画素のデュアルカメラ構成だ。AIが手ブレを自動検知して補正を調整する「適応型手ブレ補正」を搭載。本体を90度に折り曲げると自動で動画撮影を開始する「カムコーダーモード」など、折りたたみならではの撮影機能も備える。
この他にAIを活用した機能として、撮影した服装からAIが壁紙を自動生成する「Style Sync」を搭載。画像生成AI「Magic Canvas」も利用できるが、正式対応は英語、スペイン語、ポルトガル語のみで、日本語での生成は可能ながら完全対応ではないという。
●Dolby Atmosに対応、操作性も向上
音響面ではDolby Atmos対応のステレオスピーカーを搭載し、razr 40比で20%音質を向上させた。また、手首を2回ひねってカメラ起動、2回振り下ろしてライト点灯といった直感的なジェスチャー操作も用意。3本指長押しでのスクリーンショットや画面分割表示など、実用的な機能も備える。
アクセサリーとしてストラップケースの発売も予定。同社では発売に合わせて俳優の目黒蓮さん出演による新CMも配信する予定だ。
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