自動車部品大手の曙ブレーキ工業は19日、事業再生ファンドのジャパン・インダストリアル・ソリューションズ(JIS)がトヨタ自動車に代わり、筆頭株主になると発表した。JISが保有する議決権のない株式の一部を来年1月半ばまでに普通株式に転換。JISの保有割合が50.72%に増加し、トヨタは第2位となる。曙ブレーキは今後、JISの下で企業価値向上を目指す。
曙ブレーキの経営体制も刷新し、来年1月1日付で日産自動車や三菱自動車で役員を務めたJISの長岡宏非常勤顧問が執行役員社長に就く。同2月28日に開く臨時株主総会での承認を経て長岡氏は代表権のある社長となり、宮地康弘社長は退任する見通し。