あえて“使わない機能”を削り、“お手頃価格”におさえた家電が続々登場しています。
家電に「機能多すぎ」の声家電の色んな機能、使いこなしていますか?
30代女性:
「ちゃんと説明書を読み込まないと、“こんな機能付いていたんだ”って後から知ることがあったりで全部は使いこなせない」
30代女性:
「良いものを買っても使うのは限られたものなので、もうちょっと機能の少ない安いものでも良かったのかな」
マーケティング会社『エクスクリエ』のアンケート調査でも、<最近の家電は機能が多すぎて無駄が多い?>との問いに、
▼そう思う…30.3%
▼ややそう思う…44.9%
▼あまりそう思わない…15.0%
▼そう思わない…9.8%
実に、4人に3人が“機能多すぎ”と回答!
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こうした中、今注目されているのが、機能を最小限にすることで手頃な値段で購入できる“機能減らし”家電です。
洗濯機も電子レンジも“機能減らし”『MEGAドン・キホーテ』成増店に行ってみると…
THE TIME,マーケティング部 白木莉花部員:
「ドラム式洗濯機、えっ!安すぎません?」
情熱価格「7kgドラム式洗濯機」が、5万4999円!大手メーカーなら10万円以上はするところ、およそ半額の値段を可能にしたのは“乾燥機能を無くした”から。
ドラム式洗濯機の購入者に聞いてみると「乾燥機を使わない」という声も多く、それならば無くしちゃおう!と開発したといいます。
それでも、ドラム式にこだわったのには“ある理由”が…。
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『ドン・キホーテ』1MDサブマネージャー西井太一さん:
「ドラム式洗濯機は縦型の洗濯機よりも、2分の1の水量で洗濯できるという利点がある」
そして冷凍食品の需要が増える中、“あたため”と“解凍”に特化“したのが「シンプル機能電子レンジ」。
あえて“オーブン機能を無くし”シンプルな機能に絞ることで、8789円という破格の値段が実現できたといいます。
そんな“機能減らし”家電を専門としているメーカーもあります。
『MAXZEN(マクスゼン)』は本当に必要な機能だけに絞り、低価格で勝負。例えば、スティック型のサイクロン掃除機は4378円!
これは、あえて“コードレス機能を無くし”低価格を実現した商品ですが、実は「コードレス」よりも、「コード付き」の方が吸引力はダントツ上。その差は2倍以上あるといいます。(※マクスゼン商品で比較)
『マクスゼン』営業開発部 冨永涼斎さん:
「今流行りのマイナスイオンとかもありますが、そういった機能を削って“強力に吸うこと”、ただこれに尽きます」
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さらに、4K対応のスマートテレビが50インチで6万5780円と通常の半額以下!この安さを実現できたのは“有機ELパネル”と“高音質スピーカー”を使っていないから。
40代女性:
「安価でそこそこ綺麗に見られたらいいかなと」
20代女性:
「値段の高いのと安いのを見比べても、その差が余りわからないから」
マクスゼンの商品は、通販もしくはホームセンター『DCM』で購入可能。店舗によって取り寄せになる場合もあるとのことです。
“機能減らし”に大手メーカーも参入累計65万台売れている、『SHARP』の自動調理鍋「ヘルシオ ホットクック」。
材料を入れてメニューを選んだら、“放っておくだけで”カレーや煮物、さらには炒め物から蒸し物、無水調理もできちゃう大ヒット家電ですが、こちらも低価格の「withシリーズ」が登場!
『ビックカメラ』有楽町店では、これまでの「proシリーズ」(7万1880円)の約半額、3万6910円で販売されています。
安さを実現できたポイントは2つ。
まずは、約650品目あったメニューを100品目に厳選した“メニュー減らし”。そして、“具材を自動でかき混ぜる機能”も無くしました。
人気商品にもかかわらず、あえて機能を減らしたワケは“市場を広げるため”。
「高価格帯だと手が出しにくい、高機能でも使いこなせるか不安」という声も多かったことから、あえて機能を減らし、従来の価格から半額近いお手頃価格を実現したとのことです。
(THE TIME,2024年12月20日放送より)