糖尿病による感染症で、5月に右腕を切断した佐野慈紀さんが、少年野球大会の開会式に登場。始球式で「ピッカリ投法」を披露し、この日を迎えるまでの道のり、病と向き合う心境を語ってくれました。
【写真を見る】<独自>右腕切断の佐野慈紀さん 復活!左投げのピッカリ投法 「負けることなく前を向いていきます」
元近鉄・中日・オリックスの投手として活躍した佐野慈紀さん。
佐野さんは、今年5月、感染症の悪化による右腕切断手術。6月に、心臓弁膜症の治療のため転院。7月には、右腕の治療を継続する為に元の病院に再転院。8月20日に退院したことを報告。
退院後、佐野さんは、トークショーに出演し、「左投げピッカリ投法」を身につけるためにトレーニングを開始していましたが、11月に、腰が激痛におそわれ、その原因が「細菌感染による炎症」だったことを自身のブログで明かし、腰の膿の洗浄する為に手術を行ったことを記していました。
12月21日(土)、入院中の佐野さんは、外出許可を得て、少年野球大会で始球式を行うため、神宮球場に姿を見せました。
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ーーー現在の状況は?
佐野:
痛かった腰は、だいぶ痛みが和らいでいる
なんとか状態も良くなって、病院から外出許可が出たので、この日を目指して左投げを始めたくらいですから
現状わからないです ボールを投げていないから
ただね、「ボール」を「投げる」のもそうですけど、きょうは(ピッカリ投法で)「帽子」を「飛ばし」にきたので
ーーー始球式ーーー
車椅子でマウンドへと向かう、佐野さん。
切断した右腕には金色のグラブ。左手には白球が握られています。
そして、マウンドに立つと「プレイボール!」の声が…
勢い良く、振りかぶった手で帽子を飛ばし
ツーバウンドながらも見事な「左投げのピッカリ投法」を披露しました。
ーーー始球式を終えた佐野さん
佐野:
もうちょっと投げられるかと思っていましたが
腰を痛めるまでは、なんとかギリギリ(キャッチャーまで)届くくらいまでは、投げられたのですが、本来の目標はストライクを投げることだったので、ちょっとガッカリでしたね(笑)
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ーーー今後は、どのような姿を見せていきたい?
佐野:
利き腕をなくすハンデを背負いましたけど、決して下を向くことなく、できる範囲でチャレンジしたいなと
一番は、こういうハンデを背負っても、元気は元気なんだっていうところを、まず見てもらいたいなと
あとは、病気で落ち込む気持ちになる人は、たくさんいると思いますけど、それでも決して後ろ向きに考えるのではなく
『前向きに生きていきましょうよ』っていう気持ちを、感じてくれたら嬉しいですね
ーーー次の目標は?
佐野:
始球式は1球だけなので、そうじゃなくて、しっかり投げられるようになって
将来的には、また再びグラウンドに戻って野球教室をやりたいなと思っています
【担当:芸能情報ステーション】