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大みそかの31日、能登半島地震で大きな被害を受けた石川県珠洲(すず)市では、9月21日に発生した能登豪雨の被災者らが避難所で年を越す。近くのスーパーで購入したおかずやインスタント麺などを食べたり、世間話をしたりしながら、多難な1年を締めくくる。
県によると、12月27日現在、豪雨の被災者は同県輪島市で194人、珠洲市で9人が避難所に身を寄せている。
珠洲市の生涯学習センターに設けられている避難所では、4人が年末年始を避難所から離れて過ごすため、残った5人での年越しとなった。被災者らはスーパーでスズキの刺し身や煮物などを購入し、「大みそかだし、奮発した。おいしいわ」。インスタント麺のそばを食べて笑顔を見せた。
東長一(ちょういち)さん(67)は自宅の裏山が崩れ、家の中まで土砂が流れ込んだ。仮設住宅への入居を申し込んだが、完成は2025年2月下旬になる見込み。「地震や水害でもっと大変な方もいる。ここにいられるだけでありがたい」と話した。【阿部弘賢】
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